日本国内では、海外からの移入してきた外来種が問題となることがたくさんありますね。

しかし逆に、日本からやってきた外来種によって、被害を被っている国もあるということを知っていましたか?

 

今回紹介するのは、アメリカで「ジャパニーズ・ビートル」とも呼ばれて恐れられている「マメコガネ」という昆虫です。

一説によると、日本で言う「ヒアリ」レベルで深刻な問題となっているんだとか…。

 

一体彼らはどんな昆虫で、どんな被害をもたらすのでしょうか。

その特徴や見分け方など、詳しく見ていきましょう。

マメコガネってどんな虫?

マメコガネは日本に生息する在来種であり、北海道から沖縄まで日本全土に分布しています。

比較的小型のコガネムシであり、その大きさは8mm~15mmほど。

 

一般的にコガネムシと聞いてイメージする大きさは2㎝ほどなので、それに比べるとかなり小さいです。

しかし小さいからと油断してはいけません。

マメコガネはマメ科の植物やブドウ類など、様々な植物を食害します。

 

集団で葉や花を食害するので農家にとっては天敵とも言うべき害虫であり、実際にマメコガネが移入した北アメリカでは、マメコガネの大発生により農作物に深刻な被害をもたらしています。

 

また、幼虫は植物の根を食い荒らすため、酷い場合は植物が枯れてしまうことも。

日本の在来種が海外で迷惑をかけていると思うと、少し罪悪感がありますね…。

 

このマメコガネ、じつは「天敵」が存在します。

鳥類やモグラ、大型の肉食昆虫などはもちろんですが、彼らにとって最も大きな天敵となるのが「乳化病菌」という細菌。

 

乳化病菌はマメコガネに寄生し、数週間でマメコガネを殺してしまうほどの威力を持っているのだそうです。

この菌のおかげで日本国内ではそう深刻な農作物被害が出ずに済んでいたのですが…移入先の諸外国にはこの菌が存在せず、最大の天敵がいない環境で爆発的に数が増えてしまったのです。

(現在では菌を利用した駆除方法なども開発されてきているようです。)

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マメコガネの見分け方

さて、ここからはマメコガネの特徴や見分け方について見ていきましょう。

もしも畑でマメコガネらしき昆虫を見つけたら、追い払わなくてはいけませんからね。

 

基本的にコガネムシ科の昆虫はよく似ているので、ぱっと見では見分けがつきづらいかもしれません。

まず見てもらいたいのは「体色」。

 

全体的に鈍い金属のような光沢があるのはコガネムシ全体の特徴であり、マメコガネも例外ではありませんが、マメコガネは頭部が緑、翅は褐色なのが特徴です。

そして腹部のヘリに白い縞模様があるのも見分けるポイント。

 

あとは大きさも含めてよく観察すると、マメコガネであることを見分けるのはそう難しくないでしょう。

コガネムシとよく似ている昆虫に「カナブン」がいますが、カナブンも実はコガネムシ科の仲間。

とてもよく似ていますが、翅の付け根部分の形が三角かどうかや、翅の縦筋の有無、体光沢などで見分けることが可能です。

 

またマメコガネが植物の葉や花を餌とするのに対し、カナブンは樹液などを主な餌としているのも大きな違いですね。

大きさも全然違いますし…。

 

マメコガネが害虫なのに対し、カナブンは益虫だと言われています。

そもそもカナブンは放っておいても植物に害がないので、しっかりと見分けて間違えてカナブンを駆除してしまわないようにしましょう。

マメコガネについてのまとめ

小さくて見た目もきれいですが、農作物にとっては天敵のマメコガネ。

繁殖力が強く、爆発的に増えるうえに、農薬も効きにくいという厄介な害虫です。

 

成虫を見つけたらしらみつぶしに駆除していくのが、最も確実で効果的な方法かもしれません。

姿を見かけたらマメコガネであるかどうかをしっかりと見極めて、早めに駆除しておきましょう。

(ライター もんぷち)

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