街中や細い裏道・誰も住まなくなった家の近くなどに生息しているものと言えば…
そう、『蜘蛛(クモ)』です。
先日、道を歩いていたら蜘蛛に遭遇したのですが、蜘蛛をじーっと観察してみると『あれっ?? 蜘蛛って昆虫だっけ??』って疑問に感じたので調べてみました。
蜘蛛は昆虫なの!? 残念ながら違います
私はこれまで蜘蛛を昆虫だと思って生きてきました。
ところがよくよく調べてみると、蜘蛛って昆虫じゃなかったんです。
実は、蜘蛛って昆虫ではなく『動物』なんです。
子供の頃に蜘蛛を見かけると『蜘蛛だー』って認識から『虫だ―』という認識に変わり最後には『昆虫』だと思い込んでいました。
ネットで調べてみると、意外にも私と同じよに蜘蛛を昆虫だと勘違いして覚えてしまっている方が多いようです。
もし、私と同じく蜘蛛を昆虫だと勘違いしている方はお子さんに間違った情報を教えないように最後まで読んでみて下さい。
そもそも昆虫の定義を再確認
小学校の生物の授業で習ったはずですが、みなさん覚えていますか?
昆虫の定義は『頭』『胸』『腹』の3つのパーツに分かれていることと、足が6本付いていることです。
この2つの条件を満たしたものが昆虫と呼ばれています。
つまり、そもそも足の数が多い蜘蛛はこの時点で昆虫ではなく動物であるということになります。
蜘蛛って動物なの!? 蜘蛛の詳しい生態
蜘蛛は昆虫ではなく動物です。
Wikipediaで調べてみても、やっぱり蜘蛛は昆虫ではなく動物だという記述がされています。
しかも、生物学の正式名称は『節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目』というなんとも長く普通の人ならまず覚えられない正式名称が付けられていました。
つまり、日本全国各地に割りと多く生息している蜘蛛の一種『女郎蜘蛛(ジョロウグモ)』なども昆虫ではなく動物ということになります。
黄色と黒の派手な蜘蛛なのでよく目立ちます。
この蜘蛛は山や畑や住宅地にも巣を作り生息していることが多いので誰しも一度は見かけたことのある蜘蛛ではないでしょうか?
蜘蛛は種類や生息する地域が異なるごとに、それぞれ餌とするものや巣の形状なども異なり一概に言うことは出来ませんが、蜘蛛の生態で大まかに共通している点がこちら~
- 蜘蛛は糸を出し巣を作る
- 蜘蛛は蝶やトンボなどの小動物を捕食して餌にしている《基本的に肉食》
- 人に害を及ぼすほどの毒を持つ蜘蛛はほんの一部
蜘蛛に近い生物の紹介
蜘蛛に近い生物がいることをご存知でしょうか。
結構興味深い生物がたくさん見つかったので紹介したいと思います。
まずはこちら『カブトガニ』です。
古来から生息する生物として『生きた化石』なんてよばれることもあるカブトガニですが、実はカブトガニも蜘蛛の仲間なんです。
『カブトガニ』とだけ聞くと、皆さんも大好きなズワイガニや毛ガニといった食べられる甲殻類系をイメージする方も多いと思います。
ですが、カブトガニはカニというより蜘蛛やサソリに近いと言われています。
カブトガニが蜘蛛に近い生物と言われる由縁は多々ありますが、蜘蛛の呼吸器や血清がクモ類に似ていること、頭に触角がないことなどが理由として挙げられています。
そして『ウミグモ』です。
ウミグモは名前に蜘蛛が付いていることもあり蜘蛛との関係はなんとなく伝わってきます。
ですが、ウミグモが生息しているのはその名の通り海の中です。
体は頭と胸と腹の3つのパーツに分かれているものの、足が細く長いので一見するとどこが頭なのか分かりにくいです。
普段は海底の岩や海藻にくっついて生息していますが、ウミグモの1種である(カイヤドリウミグモ)というウミグモが大量発生しアサリに寄生したことでアサリが大量に死滅してしまう事件が起こっています。
蜘蛛のまとめ
これまで蜘蛛をじっくり観察したことがない方は蜘蛛の足が何本あるか分からない方も多いと思います。
そのため蜘蛛を昆虫だと勘違いしてしまっている方も多いようです。
蜘蛛は昆虫ではなく動物です。
そして、姿形が全く違うカブトガニや、名前だけ蜘蛛が付いているけど生態が蜘蛛と全く違うウミグモは、一見関係ないようで蜘蛛と似ている・近い部分を持っています。
蜘蛛を見かけたらぜひ蜘蛛は昆虫ではなく動物なんだよ!って間違って覚えてしまっている人にさりげなく聞いてみるのも面白いかもしれません。
(ライター Sugi)