「カブラハバチ」って知っていますか?

カブラハバチは草食タイプの蜂です。

 

このカブラハバチの幼虫は、アブラナ科の野菜に大きな被害を与える厄介者なんです。

今回はカブラハバチの駆除対策について、詳しく調べていきたいと思います。

カブラハバチとは?

「カブラハバチ」とは、アブラナ科に寄生する蜂です。

カブラハバチには「カブラハバチ」「ニホンカブラハバチ」「セグロカブラハバチ」の3種類があります。

カブラハバチの幼虫は「ナノクロムシ」とも呼ばれる害虫です。

カブラハバチの生態

カブラハバチの成虫の大きさは、体長7ミリぐらいです。

頭と翅の色は黒色です。

 

カブラハバチとニホンカブラハバチは胸が朱色です。

セグロカブラハバチは胸の背面が黒色です。

日本の蜂の種類のまとめ 危険なのはどれ?

カブラハバチの脚は白色と黒色のまだら模様で、ニホンカブラハバチの脚は黒色です。

カブラハバチは一年のうち、春と秋に5~6回発生します。

 

ちなみにニホンカブラハバチは年に2回、セグロカブラハバチは年に6回以上発生します。

カブラハバチの幼虫の大きさは、体長15~20ミリです。

 

若齢幼虫の体の色は灰色、中齢幼虫は青みのある黒色、終齢幼虫は光沢のある黒色です。

イモムシのような形をしています。

 

簡単に言うと、黒くて小さなイモムシです。

カブラハバチの幼虫に触れると、葉っぱから落ちて丸くなります。

 

カブラハバチの成虫は、葉っぱの周辺の葉肉の中にひとつづつ卵を産み付けます。

そして幼虫のまま越冬します。

土の中で繭を作ってサナギになります。

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カブラハバチによる被害

カブラハバチは大根、水菜、白菜、カブ、クレソンなどのアブラナ科の野菜の葉っぱを食べます。

特にやわらかい葉っぱが大好物です。

 

太い葉脈だけを残して、縁から食べます。

集団で集まって食すので、野菜の葉っぱが食べ尽くされてしまいます。

カブラハバチの幼虫の数が少ない場合は、被害は少なめですが、幼虫の数が増えれば増えるほど被害は拡大します。

カブラハバチの駆除対策

カブラハバチはどの種類も駆除する方法は同じです。

カブラハバチの駆除方法

カブラハバチの幼虫は、葉っぱに集団でくっついています。

カブラハバチの幼虫を見つけたら、すぐに割りばしなどで捕まえて駆除しましょう。

 

幼虫の数が多い場合には、寄生されている葉っぱごと切ってしまいましょう。

カブラハバチの幼虫は早朝は動きが鈍いので、駆除するのは早朝がおすすめです。

カブラハバチの幼虫を駆除するのに農薬を使う場合は、散布型で使いやすい「マラソン乳剤」がおすすめ

カブラハバチの予防方法

カブラハバチの成虫が野菜の近くで飛んでいたら、幼虫が発生している可能性が高いです。

育てている野菜を細かくチェックしてみてください。

 

カブラハバチの予防には、カブラハバチが葉っぱに卵を産み付けないように、2ミリ以下の防虫ネットを使って対策しましょう。

また、イヌガラシなどのアブラナ科の雑草にもカブラハバチの幼虫が発生するので、雑草は取り除きましょう。

カブラハバチの幼虫は、風通しが悪いと発生しやすいので、アブラナ科の野菜を育てるときは、風通しの良い場所を選びましょう。

カブラハバチの駆除対策について まとめ

カブラハバチの駆除対策について、カブラハバチの生態と共に詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?

カブラハバチの幼虫は、アブラナ科の野菜の葉っぱを食べてしまいます。

 

カブラハバチの駆除対策は、大切な野菜に防虫ネットを被せたり、農薬を撒くことになります。

カブラハバチの成虫を、育てている野菜の近くで飛んでいるのを見かけたら、幼虫が発生しているかもしれないので、注意しましょう。

(ライター 雲呑)

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