みなさんは「オリーブパイソン」という蛇を知っていますか?

日本ではあまりメジャーなヘビではないので、知らないという人も多いかと思います。

 

一体、どのような蛇なのでしょうか。

最近では香川県(小豆島)の特産品として、オリーブを餌にして育てられた「オリーブ豚」や「オリーブハマチ」などが誕生していますが…もしかすると、オリーブパイソンもそんな感じ?

 

いや、きっとそんなわけはない。

ここではオリーブパイソンの生態などについて詳しく見ていくので、きちんとした知識を学んでいってくださいね!

オリーブパイソンの生態

オリーブパイソンは、オーストラリアのみに生息している大型の蛇です。

ニシキヘビの仲間であり、別名は「オリーブニシキヘビ」。

 

その体長は2.5m~4.5m。

飼育下では平均3mほどですが、大きいものでは最大6.5mにまでなると言います。

オリーブパイソンと言う名前の由来はもちろん、オリーブを食べて育つから…ではなく、体色がオリーブグリーンをしているから。

 

まぁ実際に見ると、綺麗なオリーブ色というよりは、ちょっと緑がかった褐色という感じです。

斑紋などの模様は無く、じつにシンプルな蛇です。

 

個人的な意見ですが、顔は他の蛇よりもトカゲとかワニに近い感じがしますね。

食性はもちろん肉食で、主に鳥や小動物などを餌とします。

しかし大型のオリーブパイソンは、なんとカンガルーをも襲って食べてしまうことがあるんだとか…。

 

カンガルーって結構大きいし速いし強いのに、それを仕留めるなんて…オリーブパイソンの潜在能力の高さがうかがえます。

本気で襲いかかられたら、人間なんてひとたまりもなさそうですね。

 

しかし基本的にはおとなしい蛇なので、よっぽど飢えているとか余計なちょっかいを出したとかでない限りは、人間に襲い掛かることはないようです。

毒も持っていないので、そこは一安心。

ペットとしてのオリーブパイソン

「こんな大きい蛇、誰が飼うんじゃ!」と思われるかもしれませんが、じつはオリーブパイソンはペットとしても人気のある蛇なのです。

特に欧米では割とポピュラーなペットスネークとして扱われており、繁殖個体が多く流通しています。

(現在、野生個体は絶滅危惧種に指定されています。)

 

しかし日本でも愛好家はいますが、欧米ほど人気のある種ではないようで…。

その理由としては、やはりオリーブパイソンが「大型」であるということが考えられますね。

飼育下でも3m以上に育ちますから、飼育のための設備も大掛かりなものになります。

 

日本の住宅事情では、大型の蛇よりもそれなりに飼いやすい大きさの蛇に需要があるのも仕方のないことでしょう。

それにちょっと見た目も地味なので…。

 

とは言え、オリーブパイソンは比較的大人しく手のかからない蛇だと言われていますし、やはり大蛇というのはかっこよくて迫力があります。

地味な見た目ですが、それが落ち着いていてイイ!という人もいますし、肌触りは滑らかで気持ちいいそうです。

 

一度は飼ってみたい憧れの蛇だ、という人もいるでしょう。

日本では流通量が少なくいつでも手に入るというわけではありませんので、飼育しようと思ったら早め&入念なリサーチを。

 

価格は平均で10万円前後と言ったところでしょうか。

アルビノの個体などもいるそうで(日本では珍しいですが)、これだけ大きな蛇のアルビノって、かなり迫力がありそうですね。

オリーブパイソンについてのまとめ

ペットとして飼育できる蛇の中では、かなり大きなオリーブパイソン。

飼育許可なしで飼える種としては、最大級の蛇でもあります。

 

こう聞くと、一度は飼ってみたい!という気持ちが湧いてきますね!

ただし、こういった大きな蛇は寿命が30年近くあるので、飼育する場合はよく考えてからにしましょう。

(ライター もんぷち)