「オコジョ」って知っていますか?
オコジョはイタチの仲間で、ヤマイタチと呼ばれることもあります。
ヨーロッパなどではオコジョの毛皮を使っていたこともあったそうです。
そんなオコジョはどこで見ることができるのでしょうか?
オコジョの生態と、オコジョが見られる動物園について詳しく紹介していきたいと思います。
オコジョとは?
「オコジョ(学名Mustela erminea)」とは、ネコ目イタチ科の動物です。
北アメリカやヨーロッパ中北部、アジア中北部などに生息しています。
日本でも北海道から本州の中部あたりまでに生息しています。
寒い地域で見かけることが多く、オコジョは雪がよく似合います。
オコジョの冬の毛は「アーミン(ermine)」と呼ばれていて、王族や高い階級の象徴になっています。
その昔、イギリスの貴族院や、有名大学の式服に使われていました。
オコジョの生態
オコジョの体長はオスが16~33センチ、メスが17~27センチです。
体重は15~32キログラムぐらいです。
オコジョはイタチの仲間ですが、後ろ足は長いです。
足が長いので、飛躍力があります。
木登りや泳ぎも得意なんですよ。
また、顔は丸顔で、耳も丸いです。
オコジョの体の色は、夏は背中が茶色で、お腹が白いです。
冬は全身が真っ白い色になり、しっぽの先が黒色です。
一年に2回換毛を行います。
オコジョは単独で生活しています。
岩や樹の根の隙間、ネズミの巣穴などを巣としています。
オコジョは肉食なので、ネズミや昆虫を食べます。
時には自分より大きな野うさぎや、ライチョウを食べることもあります。
オコジョは交尾後、受精卵の発生を長期間休止することができます。
これを着床遅延といいます。
オコジョは暖かい季節になってから初めて子宮壁に着床します。
妊娠期間は1ヶ月程度です。
オコジョの種類
日本にはオコジョが2種類います。
ホンドオコジョ
青森から本州中部あたりにまで生息しています。
山岳地帯や高山地帯などの、比較的涼しい地域の森や高原で生活しています。
好奇心旺盛な性格です。
エゾオコジョ
北海道に生息しています。
昔は平地でも見ることができたそうですが、現在は山岳地帯に生息しています。
ホンドオコジョより一回りぐらい大きいです。
オコジョが見られる動物園は?
オコジョは環境省のレッドリストにて、準絶滅危惧に分類されています。
また、天然記念物に指定されています。
このこともあり、日本の動物園では飼育されていません。
ですので、日本ではオコジョが見られる動物園は現在ありません。
旭山動物園でオコジョを見たという情報がありますが、実際はクロテンのようです。
オコジョはどこで見ることができる?
オコジョはとても希少な動物です。
ですが、オコジョを見ることができるかもしれません。
オコジョは北海道の雪が積もる山に生息しています。
最近では、尾瀬や乗鞍岳などでも目撃情報があります。
オコジョによっては、人への警戒心が薄く、傍に寄って来ることもあるようですよ。
オコジョを見たい方は、北海道などに行ってみてはいかがでしょうか?
オコジョに出会えたらとてもラッキーですね!
オコジョはペットとして飼える?
オコジョは準絶滅危惧種であり、天然記念物なので、飼育は難しいです。
(オコジョを取り扱っているペットショップもありません)
また、オコジョは可愛い容姿とは裏腹に、とても気性が荒いので取り扱いが大変です。
獰猛で、気が強い性格だと言われています。
オコジョの仲間である「フェレット」ならば飼育可能です。
オコジョが見られる動物園のまとめ
オコジョの生態と、オコジョの見られる動物園について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
オコジョは準絶滅危惧種であり、天然記念物に指定されています。
このこともあり、日本の動物園では飼育されていません。
ですので日本には、オコジョが見られる動物園はありません。
オコジョが見たい方は、北海道で会えるかもしれませんよ。
(ライター 雲呑)