着物などの柄にもなっている「椿」
真っ赤な花の色が、女性の美しさを表しています。
そんな椿の季節はいつ頃なのでしょうか?
椿の特徴と、椿の季節はいつ頃なのかについて、詳しく紹介していきたいと思います。
椿とは?
「ツバキ(椿)」とは、ツバキ科ツバキ属の常緑樹です。
椿は日本原産です。
日本では本州、四国、九州などで見ることができます。
外国では台湾や朝鮮半島でも見ることができます。
椿の品種は3000種類ぐらいあるそうです。
椿の木の高さは通常5~6メートルですが、20メートルまで枝分かれしながら成長する椿もあります。
葉っぱは広い楕円形のような形をしていて、先が尖っています。
濃い緑色をしていて、分厚くて艶があります。
椿の花は赤色が有名ですが、ピンクや白色の花もあります。
椿は花が散る時は花びらがバラバラにならず、ボトっと花びらがくっ付いたまま落ちます。
椿の季節はいつ頃?
椿の季節は「冬」です!
椿の一般的な開花時期は12~4月です。
椿という漢字は「木+春=椿」なので、春の訪れを教えてくれる花ということになります。
「寒椿」の開花時期は10~12月です。
「ワビスケツバキ」の開花時期は12~4月。
花びらはラッパのように広がって咲きます。
「ヤブツバキ」の開花時期は2~4月。
日本原産の椿はこのヤブツバキを基本としています。
「夏椿」という6~7月に咲く椿もあります。
夏椿の別名は”沙羅の木(しゃらのき)”です。
椿の種類
加茂本阿弥(かもほんなみ)
大輪一重椀咲きで、京ツバキを代表する品種です。
白色の花を咲かせます。
蝦夷錦(えぞにしき)
3~4月に咲く中輪の江戸ツバキです。
白色か淡いピンク地に濃い紅色の絞りが入っています。
藻汐(もしお)
中・大輪の江戸のツバキです。
濃い朱紅色の八重蓮華咲きの花を4月に咲かせます。
岩根絞(いわねしぼり)
中輪半八重で、江戸ツバキの品種です。
紅色ベースに白斑が入っている花を咲かせます。
草紙洗(そうしあらい)
江戸時代から伝わる名花です。
大輪で八重咲きの椿です。
ピンク地に濃い紅色の小絞りが密に入ります。
太郎冠者(たろうかじゃ)
一重中輪で、江戸時代から茶花として使われてきました。
早咲きで、1~4月に紫を帯びたピンク色の花を咲かせます。
別名は”有楽”です。
玉霞(たまがすみ)
一重中輪で、花期が長いです。
白色か薄いピンク地に紅色の絞りが入った可愛い花を咲かせます。
玉之浦(たまのうら)
一重中輪のヤブツバキです。
紅色の花びらは白色の線で囲われています。
椿の利用
材木
日本のツバキの大木はほとんど伐採されているので、現在は入手が難しいです。
椿の木質は固くて緻密です。
均質なので木目があまり目立ちません。
摩耗にも強くて、摩り減らないことが特徴です。
印材や将棋の駒、印鑑など、工芸品や細工物などに使われています。
木灰
椿の木灰は日本酒の製造に使われています。
木炭
椿の木炭は品質が高いです。
椿油
椿油は、椿の種子(実)を絞った油です。
高級な食用油や整髪料として使われています。
髪に潤いとツヤを与えてくれ、頭皮を元気にしてくれます。
昔は灯り用の燃料油として使われていました。
薬用
椿の葉は止血剤の効果があります。
椿の季節はいつ頃なのか まとめ
椿の特徴と椿の季節について、詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
椿の季節は「冬」です。
品種によって若干変わりますが、椿の一般的な開花時期は12~4月です。
椿は木や油なども利用されています。
花を見て心を癒されるだけではなく、私達の生活にも役に立っているんですね。
(ライター 雲呑)