大きな白い花が可憐に咲くハナミズキ。
一青窈のヒット曲にもあるハナミズキですが、皆さんはハナミズキがいつ頃咲くかご存知でしょうか?
ハナミズキの特徴
ハナミズキはミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木です。
別名をアメリカヤマボウシともいい、ハナミズキとはミズキの仲間の中で花が目立つことに由来しています。
北アメリカの原産で、主にアメリカ合衆国の東岸からミシシッピ川あたりで自生していて、西海岸にはありません。
アパラチア山脈を南部のジョージア州などで初春に咲き、北部のメイン週などで春の終わりに開花が移動する模様がハナミズキ前線が日本のサクラ前線のように報道されることもあります。
通常白い花は日本の大部分のサクラのように葉が出る前に花をつけます。
樹皮は灰褐色をしていて、葉は楕円形、秋には綺麗に紅葉します。
日本で最初に行われた植栽は1912年に当時の東京市長がアメリカにソメイヨシノを送った際。1915年にその返礼として贈られたのが始まりです。
この時に全部で60本の苗木が送られ、うち40本が白花で残りの20本がピンク色で日比谷公園や小石川植物園などに植えられました。
しかし、原木は第二次世界大戦中にほとんど伐採されるなどしていて、唯一東京都立園芸高等学校にしか残っていません。
ハナミズキの花の季節
日本において、ハナミズキは4月下旬ころから5月上旬ころ、北海道では5月の下旬頃に白色や薄いピンク色の花をつけます。
立指し、花弁のように見えているのは実は総苞で、中心の塊が花序となり、実際の花は4弁の直径5㎜程度の目立たない花が集合し、順次開花しています。
ハナミズキの育て方
ハナミズキの苗木は12~3月に行います。
堆肥を土とよく混ぜ込んで、軽く根をほぐした苗木を植えつけ、植え付け直後はバケツなどを使ってたっぷりと水を根元に与えます。
その後も乾燥が続くような時は水を与えるようにしましょう。完全に水切れを起こすと夏に葉が落ちてしまいます。
土は水はけがよく、水持ちの良い土が適しています。
植える場所の水はけが悪い場合は川砂を混ぜておくと良いでしょう。
鉢植えの場合は赤玉土:腐植土:川砂=6:2:1の割合がおすすめです。
陽当たりの良い場所を好みますが、真夏に一日中直射日光が照りつけるような場所だと根元が乾燥し過ぎていて弱り、葉を落として枯れないように自己防衛します。
陽当たりが良くても、西日の当たらない場所で午前中いっぱい日光が確保できるような場所が利用で、真夏に一日中、日が照り付ける場所では株元に藁などを敷いて出来るだけ乾燥しないように対処するのが賢明です。
肥料は2月に1回、8月下旬から9月に1回、油粕と骨粉などを混ぜたものを株元に何か所か浅く穴を掘って埋めます。
木が若いうちは枝も良く伸びて勢いがありますが、長く伸びすぎた枝や徒長枝など花芽のついていない枝は落葉している12~2月に切り落とします。
枝を切る際には必ず枝分かれしている付け根の部分から切るようにし、丸みを帯びた花芽が枝先に確認できるのでその部分は切らないようにしましょう。
樹が大きくなると小枝に花をたくさんつけるようになりますが、内側に向いて伸びる細かい枝は3年くらいで勝手に落ちてしまうので、早めに切り落としても構いません。
また、株元から勢いよくのびてくるひこばえは早めに付け根から切り落とします。
ハナミズキの病害虫
ハナミズキではテッポウムシの被害が多く見られます。幹の内部に入り込んで内部を食い荒らし、株元におが屑のようなものが溜まっていたら入り込んでいる可能性があります。
侵入した穴を見つけて、針金を突っ込んで刺すか薬剤を注入して穴に蓋をするなどの駆除方法があります。
また、アメリカシロヒトリが葉を食害することもあります。
その時は薬剤などで防除するようにしましょう。
(ライター ナオ)