両手が大きな鎌のようになっている「カマキリ」
かっこいい昆虫です。
カマキリには漢字表記があります。
そしてその漢字表記には由来があり、カマキリの生態や見かけに関係しています。
今回は、カマキリの生態とカマキリの漢字表記とその由来について、詳しく調査していきたいと思います。
カマキリとは?
「カマキリ」とは、昆虫綱カマキリ目の昆虫です。
世界中で2000種類確認されています。
熱帯や亜熱帯地方では、カマキリの種類数が多いです。
日本には約10種類のカマキリが生息していて、「カマキリ科」と「ハナカマキリ科」の2つわかれます。
オオカマキリなど、日本でしか見ることのできないカマキリもいます。
カマキリに寄生する寄生虫はハリガネムシです。
カマキリの漢字表記と由来
漢字表記は「蟷螂(とうろう)」、「鎌切」です。
まず「蟷螂」の由来ですが、カマキリは車が近づいても逃げないので、當郞(当たり屋という意味)という由来があります。
また、「蟷螂の斧」という言葉があります。
カマキリは自分より大きな敵でも鎌を振り上げて威嚇します。
そのことから、強い相手にも果敢に立ち向かう姿の事を「蟷螂の斧」と呼びます。
「蟷螂」という漢字は、中国から渡ってきた漢字を使っています。
次に「鎌切」ですが、カマキリの両手には鎌を持っていて、鎌で切る→鎌切りになったそうです。
また、鎌を持つキリギリスという意味もあるそうです。
カマキリが前足を上げて上下する姿が、拝んでいるように見えるので、カマキリは「拝み虫」とも呼ばれます。
カマキリはギリシャ語で「マンティス」と呼びます。
マンティスの意味は”予言者”です。
カマキリは雪がたくさん積もる年は、高い場所に卵を産みます。
カマキリの卵を見つけた人は、その年の積雪量を予測できるため、予言者といわれます。
カマキリの生態
カマキリの体の色は緑色か褐色です。
体型は細身で、体重が軽いです。
前足が鎌のようになっているのが特徴です。
鎌のようにたくさんの棘が並んでいます。
頭の形は逆三角形で、大きな目があります。
カマキリには翅が付いていますが、飛ぶことは苦手です。
威嚇するときに翅を広げて使います。
カマキリは草むらに生息しています。
カマキリは自分より小さい昆虫や小動物を食べます。
蜂やバッタ、蜘蛛やミミズなどです。
死んでいて動かないものは食べません。
お腹がペコペコで獲物がない場合は、共食いします。
食後には、捕食の際に使った前足の鎌を、綺麗に舐めて掃除します。
カマキリの繁殖
カマキリは卵→幼虫→成虫と、不完全変態で成長します。
メスは交尾した後に、たくさんの卵をひとつの大きな卵鞘の中に産みます。
ひとつの卵鞘に、数百個前後の卵が入っています。
卵鞘は粘膜の泡でできていて、衝撃や暑さ、寒さから卵を守ります。
カマキリの卵鞘は「螵蛸(おおじがふぐり)」と呼びます。
これは”老人の睾丸”という意味があります。
(色が似ているのか、形が似ているのか・・・笑)
卵から孵化したカマキリの赤ちゃんは、外に出ると早速1回目の脱皮をします。
カマキリの赤ちゃんは薄い透明のような緑色をしていて、体長が数ミリしかなく、とっても小さいです。
翅はありませんが、大人のカマキリと変わらない容姿です。
カマキリの漢字表記と由来についてのまとめ
カマキリの生態と、カマキリの漢字表記と由来について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
カマキリの漢字表記は「蟷螂(とうろう)」、「鎌切」です。
カマキリの漢字表記の由来については、「カマキリは車が近づいても逃げないから當郞(当たり屋という意味)」、「鎌で切ることから」、「鎌を持ったキリギリス」など色々な由来があります。
カマキリの名前について、色々な意味があるようです。
(ライター 雲呑)