カブトムシやクワガタを捕まえに行ったときに、一緒に樹液を吸っている「ミヤマカミキリ」を見たことはありますか?
大きな体をしたミヤマカミキリは、飼育することもできますよ。
今回はミヤマカミキリの特徴と見分け方について、詳しく調査していきたいと思います。
ミヤマカミキリの形態
ミヤマカミキリは体長3.2~5.7cmです。
カミキリムシは世界で2万種、そのうち日本では800種類生息しています。
そのなかで日本のカミキリムシのなかで最大種とされているのが「ミヤマカミキリ」です。
体は短い毛で覆われています。
体の色は褐色や茶褐色で、胸に横じわがあります。
長くて立派な触角もあります。
ミヤマカミキリの生態
「ミヤマカミキリ(深山髪切)」は、昆虫綱鞘翅目カミキリムシ科に属しています。
深い山の奥でみられるカミキリムシなので、゛深山髪切゛と書きますが、現在では公園や住宅地、都心部でも見ることができます。
夜、家の明かりに連れられて、飛んでくることもありますよ。
ミヤマカミキリは森林の樹木などで生活しています。
6~8月の夏に現れて、カブトムシやクワガタムシと一緒にクヌギなどの樹液を吸います。
何匹か集団で集まっていることが多いです。
ミヤマカミキリを手で掴むと「キイキイ」という威嚇音を出します。
これは、前胸と中胸をこすり合わせて発音しています。
ミヤマカミキリはクヌギやコナラなどの樹皮の間に卵を産みます。
卵が孵化したら幼虫になります。
幼虫はクリーム色で、クヌギやクリなどの樹皮を食べたり、イチジクやクリなどの果樹を食害します。
ミヤマカミキリの幼虫は3年ぐらいかけて成虫になるのですが、成虫になったら寿命は、1~2ヶ月しかありません。
ミヤマカミキリの特徴
ミヤマカミキリの特徴は、体の大きさと横じわです。
5cmを超す体の大きさは迫力があり、存在感があります。
また、体の胸の部分に横じわが見られます。
この横じわが特徴です。
ミヤマカミキリのオスとメスの見分け方
ミヤマカミキリのオスとメスの見分けるポイントは「触角」です。
触角の長さが体長の1.5倍以上あるのがオスです。
触角が体長より少し短かいでがメスです。
簡単に言うと、触角が長いのがオスで、短いのがメスです。
他にも、体がスマートで細身なのがオスです。
体に厚みがあり、ぼてっとしているのがメスです。
オスメス2匹を並べると、一目瞭然です。
ミヤマカミキリの飼育方法
ミヤマカミキリは飼育することができます。
ミヤマカミキリの成虫を飼育する場合は、飼育ケースに足場になるティッシュや新聞紙、樹皮などを敷いてあげましょう。
餌は、カブトムシやクワガタムシと同じ昆虫ゼリーを入れてあげるだけでOKです。
ミヤマカミキリを産卵させる場合は、クヌギ、ナラの産卵木を使います。
クワガタムシと同じもので良いです。
その産卵木を3日ぐらい水に浸しておきましょう。
水を浸した産卵木を、昆虫マットに半分くらい埋め込んで立てます。
あとはメスが産卵するのを待ちましょう。
飼育ケースは、暗くて風通しの良い場所に置いておくと良いですよ。
ミヤマカミキリの幼虫は、クワガタムシの幼虫を育てるように育てましょう。
ミヤマカミキリの特徴と見分け方についてのまとめ
ミヤマカミキリの生態と、ミヤマカミキリの特徴と見分け方について詳しく調べてきました。
ミヤマカミキリの特徴は大きな体のサイズと、体の横じわです。
また、ミヤマカミキリのオスメスの見分け方は、触角です。
オスのほうが触角が長くなります。
ミヤマカミキリはクワガタムシのように飼育して繁殖させることもできるので、飼育する面白さがありますよ。
(ライター 雲呑)