カマキリといえば、子供の好きな昆虫ではかなり上位にランキングしてますよね。
現在は大人のみなさんも、子供の頃はよくカマキリを見つけて興奮しませんでしたか?
子供心に、あのフォルムはかっこいいんですよねえ。
そんなカマキリには、世界中にいろいろな種類があります。
ここでいくつか紹介してみましょう。
カマキリの種類はなんと2000前後も!
カマキリは、世界で2000前後の種類がいるとされています。
熱帯〜亜熱帯に広く分布し、細長い体で足は6本、前足にはおなじみの鎌があります。
逆三角形の頭に大きな目が2つあり、非常に特徴的なフェイスをしています。
日本に生息しているカマキリの種類
ではここでカマキリの種類を紹介してみましょう。
まず日本産のものから。
日本には「カマキリ科」「ハナカマキリ科」の2つの属に、全9種類がいます。
オオカマキリ
まず「カマキリ科」の中では、日本に最も生息しているカマキリである「オオカマキリ」が有名でしょう。
ほぼ日本全国に生息していて、中国などのアジアにもいます。
オオカマキリは、カマキリといって最初に思い浮かべるあのカマキリです。
体長はオスが68〜98mm、メスが77〜101mmで、体の色はほとんどが緑系ですが、茶系の色をしている個体もあったり、稀に混合色タイプもいます。
カマキリの中でも大きな個体で、トンボやバッタなどの大きな昆虫や、カエルやトカゲまで食べることがあります。
イナゴやカメムシ、バッタなどの畑に害をなす昆虫を食べるので、人間には益虫とされることが多いカマキリです。
チョウセンカマキリ
チョウセンカマキリはカマキリ科に属しており、オオカマキリに次ぐ大型種です。
姿形はオオカマキリに酷似していますが、前脚の付け根の色で見分けることができます。
本種の前脚の付け根は赤っぽい色をしていますが、オオカマキリの前脚の付け根は黄色です。
本種も日本全土に広く分布しています。
ハラビロカマキリ
カマキリ科の「ハラビロカマキリ」は、日本では関東以南に生息しているカマキリです。
体長はオスが45〜65mm、メスが52〜71mmのこのカマキリは、名前の通り腹部がふくらんでいる、太っちょなカマキリです。
日当たりが良い木の上・草原の樹上に住んでいますが、関東以北に住んでいる人には馴染みのうすいカマキリでしょう。
ウスバカマキリ
ウスバカマキリはカマキリ科に属しており、体長は5.0~6.5cmほどです。
日本全土のみならず世界各地に広く分布しており、カマキリ目の中でも最もポピュラーなカマキリであるといえます。
鎌の付け根付近にある黒い斑紋が特徴的です。
コカマキリ
カマキリ科「コカマキリ」は、小さいカマキリで本州・四国・九州などに生息していて、オスが36〜55mm、メスが46〜63mm、体の色はほとんどが褐色あるいは薄い紫褐色で、前胸腹板に黒色の帯があって、前脚の基節・腿節内側にもそれぞれ黒い模様があるのが特徴です。
地上性が強く草むら・河川敷の草が生い茂る所に生息している他、都市部にもいるので見たことがある人も多いでしょう。
私も、画像を見たときに「あっこれ知ってる」と思いました。
ヒメカマキリ
ハナカマキリ科では「ヒメカマキリ」という、本州・四国・九州などに住む小さいのカマキリがいます。
体長オスが25〜33mm、メスが25〜36mmで、ほとんどがオオカマキリのような褐色タイプの体色をしています。
動きが素早いのですが、敵に追い詰められると他のカマキリはあまりやらない「擬死行動」をすることがあります。いわゆる「死んだフリ」ですね。
ヒナカマキリ
ヒナカマキリはカマキリ科に属しており、体長は最大でも2.0cm程度とかなり小ぶりです。
背中の中央にある焦茶色の縦筋が特徴的です。
他にもナンヨウカマキリやムナビロカマキリ、オオオキナワカマキリなどが生息していますが、いずれも小笠原諸島や南西諸島など、沖縄以南でしか確認されていない希少種です。
世界のカマキリの種類
世界のカマキリについてみていきましょう。
まず、世界で一般的に「カマキリといえばこれ!」というのが、「ウスバカマキリ」です。日本にも住んでいて、世界中に分布しています。
ただ、日本にもいるものの数自体は少なく、見つけることは難しいでしょう。
体長はオスが50〜66mm、メスが59〜66mmで、体の色は淡い緑色または茶色、複眼の後に黄色い横線模様があり、前脚基節内側には黒い楕円形紋があります。
ケンランカマキリ
「ケンランカマキリ」はマレーシアに生息する、世界で一番美しいカマキリとされています。
ただ、派手な色をしていても見つけにくく、ほとんど目にすることができないレアカマキリです。
変わり者らしく、木の皮の隙間などに隠れているようです。画像を見てみると、たしかに世界一きれいなカマキリですが、カマが見当たりませんよね?
ドラゴンマンティス
世界最大のカマキリは、「ドラゴンマンティス」という、いかにもかっこよさそうな名前のカマキリです。こちらもマレーシアに生息しています。
マレーシアは日本とほとんど同じ面積を持っていますが、
その約60%が熱帯雨林地帯となっています。
世界の巨大昆虫というのはだいたい豊かな自然の場所に生息している事が多いので、このドラゴンマンティスも大自然の中で進化して巨大な姿になったとされています。
オオカレエダカマキリという和名はもちろん、「枯れ枝」に擬態し鳥等の天敵から自身を守るところから付けられたそうです。
ハナカマキリ
東南アジアに生息している「ハナカマキリ」は、その名の通りランの花に似ているカマキリです。ただし、成長するとランに似てこなくなるのが残念です。
ニセハナマオウカマキリ
「ニセハナマオウカマキリ」はアフリカに生息する美しいカマキリで、なんとも派手な色をしています。
ちなみに、英語では「デビルフラワーマンティス(悪魔の花カマキリ)」と言われています。プロレスラーの名前みたいですね!
世界にはいろいろなカマキリがいますね
ということで、カマキリの種類についてご紹介してみました。世界にはいろいろなカマキリがいるんですねえ。
図書館の図鑑なんかで調べてみると、今回紹介したもの以外にもいろいろなカマキリが見られて面白いかもしれませんね。
ライター名:nabex