草原の暗殺者と言われるほど強力な鎌を持つカマキリ。

どんな時でも戦闘態勢で不用意に手を出すものならその鋭い鎌で攻撃してくる恐れ多き昆虫です。

 

子供の頃はカマキリを捕まえたりした方も多いと思いますが、カマキリが活動する季節を知っていますか?

今回はそんなカマキリの生態と特徴、そして活動する季節について紹介していきたいと思います。

カマキリってどんな生き物なの?~生態と特徴について~

カマキリの生態は、昆虫綱カマキリ目に分類される昆虫の総称です。

世界には1500種類以上のカマキリが生息していて、国内では約10種のカマキリが生息しています。

生息地は、ほぼ日本全国に広く分布していますが、主に北海道・本州・四国・九州に多く生息しています。

生活環境は、草むらや雑木林や川原などで生活しています。

平均体長はオスは45mm~65mm、メスは52mm~71mmです。

 

体の特徴としましては、真後ろも見れる逆三角形の頭をしていて、小さな胸と非常に長大な腹と派手な羽を持っているのが特徴です。

幼虫と成虫では羽の長さを除けば外観はほとんど同じです。

鎌脚を構えてから振り下ろすまでの速度は0.05秒とされています。

カマキリの種類をまとめて紹介

カマキリはゴキブリに近い生き物とされており、得意な事は擬態です。

ですが、カメレオンのように好きな時に体色を変化する事は出来ず、脱皮するときにその時の環境に合わせて体の色を変えます。

食性は肉食性で、バッタやチョウチョなどの昆虫類・小動物・スズメバチ・オニヤンマなどの大型肉食昆虫を好んで食べています。

獲物を見つけると鎌を振り上げ、体を左右に動かしながら獲物との距離を測りつつ最後は飛びかかって捕食します。

 

獲物がいなかったり中々捕獲出来ない場合は共食いする事もあるそうです。

カマキリの天敵は卵の中に寄生する「カマキリタマゴカツオブシ」という寄生虫が最大の天敵とされています。

他にも、「オナガアシボトコバチ」というハチも卵に寄生します。

 

幼虫の頃は、アリやスズメバチに襲われたり、蜘蛛の巣にかかってしまうなど過酷な環境の中を生き延びたものだけが成虫になれます。

カマキリの寿命は1年とされています。

カマキリの種類をまとめて紹介

カマキリが活動する季節~カマキリの雑学~

カマキリは9月~10月にかけて産卵を行い、一度に約150個~200個の卵を産みつけます。

4月~5月にかけて孵化が始まり、脱皮を繰り返しながら成虫に成長していきます。

 

なので、カマキリが活発に活動するのは春から秋にかけてという事になります。

完全な成虫が多く発生するのは夏ごろでしょうね☆

しかし、カマキリが成虫まで成長出来るのはごく僅かと言われています。

 

まず、孵化した直後に風などに飛ばされて死んでしまうものがいて、幼虫になっても天敵に襲われて死んでしまったりと、成虫になれたものはある意味凄いんです!

そんな過酷な環境を生き延びてきたからこそ、いつでも戦闘態勢で攻撃性が強いんでしょうね。

 

もしカマキリを捕まえたい場合は、真正面からいくと怪我をしてしまうので腹部と胴の境目付近を親指と中指で優しく掴み、平たい背中に人差し指を添えると安定して掴めますよ♪

頭部付近の胴を掴むと、伸ばした前足が指に引っかかたり、最悪鎌で攻撃されるので気を付けましょう。

カマキリの種類をまとめて紹介

カマキリについてのまとめ

今回はカマキリについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

カマキリがこんなに過酷な環境で過ごしてきていたなんて驚きですね。

 

もっとカマキリについて知りたい方は、実際に飼育してみるのも良いかもしれません。

カマキリは生き餌しか食べないので飼育が少し難しいとされていますが、慣れてくると結構楽しいですよ!

ライターMISAKI

カマキリの種類をまとめて紹介