「アブラコウモリ」って知っていますか?
アブラコウモリは、家に棲み付くコウモリです。
アブラコウモリは許可を取れば飼育することができるんですよ。
そんなアブラコウモリの生態と飼育方法について、詳しく紹介していきたいと思います。
アブラコウモリとは?
「アブラコウモリ(油蝙蝠)」とは、コウモリ亜目ヒナコウモリ科のコウモリです。
日本で唯一、家に棲むコウモリです。
日本のほかに台湾やベトナムなどに生息しています。
家の天井裏や換気口、倉庫や橋の下などを巣にします。
アブラコウモリの大きさは、頭から胴までが4~6センチぐらいで、体重は5~10グラムです。
ユスリカやヨコバイなどの小型の昆虫を食べます。
アブラコウモリは夜行性です。
夕方~2時間ぐらいが一番活動する時なので、夕方の空で飛んでいるのを見ることもできますよ。
11月ぐらいから冬眠に入り、3月頃に活動し始めます。
そして、6~7月に子どもを産みます。
アブラコウモリの寿命は15~20年ぐらいです。
アブラコウモリを飼育するには許可が必要
アブラコウモリを飼育するには、市町村役場の許可が必要です。
アブラコウモリが落ちていて、保護する場合の一定期間の飼育は比較的許可が通りやすいです。
怪我などをしていて飛べないアブラコウモリの場合ならば、飼育の延長許可が取れるそうです。
理由も無くアブラコウモリの飼育許可を取るのは難しいようです。
アブラコウモリの捕まえ方
野生のアブラコウモリは寄生虫や菌、ダニを持っているので、アブラコウモリを捕獲する場合は手袋を付けましょう。
また、アブラコウモリの巣の近くに、アブラコウモリの赤ちゃんが落ちている場合もあります。
その場合は責任を持って、保護してあげましょう。
アブラコウモリの飼育方法 ①食べ物
まだうっすらとしか毛が生えていないアブラコウモリを保護した場合は、ミルクを与えましょう。
1日4~5回に分けて、スポイト1滴分の量を1回分として飲ませます。
ミルクは、牛乳や子犬、子猫用でもOKです。
2週間ぐらいミルクを飲みます。
毛が生えていて、歯も生えているアブラコウモリを保護した場合は、ミールワームを与えましょう。
ミルクを飲まなくなったらミールワームを与えましょう。
そのまま食べない場合は、切ってあげましょう。
(1日に30匹ぐらいの量です。)
また、離乳食もおすすめです。
バナナやチーズ、ゆで卵の黄身をペースト状にして与えます。
そして、飲み水を飼育部屋に入れて置きましょう。
アブラコウモリの飼育方法 ②飼育部屋
アブラコウモリの飼育部屋は、市販の虫カゴなどでOKです。
ぶら下がるのが好きなので、天井や側面が網になっているほうが良いです。
ちり紙を細く切ったものを下に敷きましょう。
1センチでも隙間があれば脱出できるので、隙間には注意しましょう。
アブラコウモリは糞をよくするので、常に糞の掃除をしてあげましょう。
アブラコウモリの部屋は暗くて静かな場所に置いてあげましょう。
アブラコウモリの飼育方法 ③飛ぶ練習
アブラコウモリが自然界で生活していけるように、飛ぶ練習をしなければいけません。
アブラコウモリは生まれてから1ヶ月ぐらいで飛べるようになります。
大きめの飼育ケースに、アブラコウモリと小さな虫(ハエ)などを入れて、飛ぶ練習と捕食の練習をさせましょう。
アブラコウモリの飼育方法について まとめ
アブラコウモリの生態と飼育方法について詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?
アブラコウモリを飼育するには許可が必要です。
許可が取れれば、アブラコウモリを赤ちゃんの時から育ててあげられます。
糞の処理が大変ですが、懐くと、とっても可愛いんですよ。
名前を呼ぶと、腕にしがみついてきたりしてくれるようになります♪
(ライター 雲呑)