水族館のアイドルと言えば、やっぱり「ペンギン」!

どこの水族館に行っても、彼らがいないということはまずないですよね。

 

それどころか、動物園やちょっとしたテーマパークなんかでも飼育されていたりします。

そう考えると、意外とお手軽に飼えちゃう…?

 

もし一般家庭でもペットとして飼育できるのなら、ペンギン好きにはかなりの朗報ですね!

というわけで、今回はペンギンのペットとしての飼育について調べてみました。

ペンギンはペットとして飼える?

一般家庭では一見不可能なように思えるペンギンの飼育ですが、じつは不可能ではありません。

実際に、一般家庭で飼育しているという人もいます。

しかし当然ながら、そうやすやすと手を出せるペットではない、ということは頭に入れておかなければなりません。

飼育するためには、高すぎるハードルがいくつも存在します。

入手のしづらさ

犬、猫、鳥のような一般的なペットと違い、「ペットショップに見に行こう!」というわけにはいきません。

まず一般人が購入できるようなルートを見つけるのに一苦労するでしょう。

種類によってはワシントン条約で保護されているため、国内で繁殖された個体のみしか入手方法がないものもいます。

大掛かりな飼育設備

ペンギンを飼育するのに不可欠なのは、「泳げるスペース」です。

お風呂程度のスペースでもダメなわけではないようですが、やはりストレス解消目的にはプールや池などある程度広さのある水場があったほうがより良いでしょう。

 

しかも基本的に水は海水です。

また、種類によっては日本の気候に適応していないものもいるので、その場合は一定の温度を保てる飼育室などが必要になります。

とにかくお金がかかる

まず生体の購入費用が最低でも70万円~。

 

種類や時期によっては1000万を超えることも。

そして飼育設備にかかる費用も、下手すると数百万円以上かかるでしょう。

 

毎日大量の魚を食べるので、餌代も馬鹿になりません。

また病気や怪我などをした際は普通のペットよりも高額な医療費を覚悟しておかなければなりませんし、よほど懐に余裕がある人でないとペンギンの飼育は難しいでしょう。

においや鳴き声の問題

ペンギンは意外と生臭い臭いが強いです。

生魚を餌にするので、当然と言えば当然ですが…。

 

トイレの躾なども出来ないので、所かまわず排泄もしてしまいます。

またどの種類でも鳴き声は大きいのが普通なようなので、鳴き声による騒音問題なども考えなければなりません。

 

このように、ペンギンの飼育にはたくさんの困難が待ち構えています。

しかし努力次第で実現も夢ではないレベルではあるので、どうしても飼いたい!という人はチャレンジしてみてはどうでしょう。

ペンギンの飼育について

さて、一言でペンギンといっても様々な種類がいますし、飼育方法など知らないという人がほとんどでしょう。

ここではペットとしての飼育におすすめな種類や、飼い方のポイントなどを簡単にまとめてみようと思います。

ペットとして飼いやすいのは?

ペンギンは現在17~8種類が確認されています。

その中でも水族館などでよく見かけるのは体の小さな「フンボルトペンギン」や「ケープペンギン」が多いのですが、じつはこの2種はワシントン条約により商取引が禁止されています。

 

国内で繁殖されたものなら大丈夫なようですが、そういった個体が一般的に流通することはほとんどないでしょう。

上記の2種以外から選ぶとすると、次に問題となるのは飼育環境の問題。

 

基本的には寒い地域の生き物ですから、日本の暖かい気候で飼育ができる種は限られています。

(温度調節のできる専用の飼育室があるなら別ですが。)

そうなると、比較的暑さにも強い種である「キングペンギン」「マゼランペンギン」などが飼いやすいのではないでしょうか。

餌の量は?

ペンギンは思いのほか大食いで、毎日体重の10%ほどの餌を食べます。

例えばキングペンギンは体重が10~15kgほど。

一日に1~1.5kgもの餌を必要とするってことですね。

海水が手に入らない場合は?

飼育は基本的に海水だと上で述べましたが、エラ呼吸をするわけでもないので淡水では絶対に飼えないというわけではありません。

ずっと水中で過ごすわけでも、(一般家庭ならば)深いプールで泳ぐわけでもないので、浮力も問題ありません。

(イルカなどは浮力の問題もあるみたいですが。)

 

ただ、普通であればペンギンは海水から水分を摂取しているわけですから、淡水での飼育だと必然的に塩分不足を起こしてしまいます。

それを防ぐために、餌に塩を混ぜたりする工夫が必要です。

ペンギンについてのまとめ

こうしてみると、高いハードルはあるものの、ペンギンの飼育も出来そうな気がしてきましたね。

もしも宝くじでも当たれば、一度くらいは飼ってみたい…そう思った人も多いのではないでしょうか。

水族館や動物園では遠くから眺めるだけなので、思う存分触ったり餌をあげたりしてみたいものです。

(ライター もんぷち)