バジェットガエルはあまり動かないカエルです。

水の中でじっとしていることが多いカエルの一種ですが、鳴き声が面白いそうです。

バジェットガエルの特徴

バジェットガエルは平たく丸いカエルです。飛び出した目玉も体も丸みを帯びており、目と目の間隔が離れています。

バジェットガエルは本名まで可愛らしく、ツノガエル科タピオカガエル属のマルメタピオカガエルというのが正式な和名です。

 

いくら丸いとはいえ、タピオカガエル属というものが存在すること自体が驚きです。

バジェットガエルはそのタピオカガエル属のカエルの中では一番体が大きくなり、大人のバジェットガエルは約11cmほどにもなります。

 

肉食で、小型の両棲類、魚類、甲殻類などをよく食べます。

バジェットガエルの口は大きく避けておりつるりとした質感から歯などないようにも見えますが、歯もちゃんとあるようです。

 

この大きな口でバジェットガエルはかなり大きい餌も食べてしまいます。

もとの生息地は、南米のアルゼンチン、パラグアイ、ボリビアの一部など雨季と乾季がきっちりある標高が低い地域の水辺です。

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基本的に夜行性のようで、ほぼ水の中に棲むような状態で生息しています。

現地では雨季になる10月から2月に大きな川からできた水のあるところに現れ、餌をとったり繁殖などをしているようです。

 

そのほかの時期には雨の降らない時期には水分を含んだ泥の中に潜っています。

雨季になるとバジェットガエルのメスは数千個ほど産卵し、2日程度で孵化し、幼生の期間も短く成長も早いです。

 

乾燥が苦手なので、乾季がくるまえに成体になることが多いようです。

バジェットガエルの幼生も見事なまでに大人にそっくりな顔立ちです。

小さめの平たい魚に、ガジェットガエルの顔をくっつけたみたいにも見えます。

バジェットガエルの鳴き声

バジェットガエルを話題にするときに避けて通れないのは鳴き声の特殊さについてです。

カエルは音声を出すときに喉のところを膨らませますが、バジェットガエルの場合もやはりそうです。

 

扁平な形のガジェットガエルは、膨らんでますます丸くなり球体に近づきます。

バジェットガエルが鳴き声を出すときは威嚇するときのようですが、そのほかにもさまざまな鳴き声があります。

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飼育している場合、水を替えるときなどに触ると鳴き声を出すことがあり、そういうときの鳴き声は猫の鳴き声のようでもあります。

威嚇時の鳴き声は、例えが古いですがプラスティックの押すと音が出るオモチャのようです。

ギェェェエー、という感じにも聞こえ、外見とのミスマッチ感がたまらなくなる人もいるかもしれません。

 

バジェットガエルは背中と思われる部分を触ると鳴くようです。あまり面白がって背中を触ったり調子にのって何回も鳴き声を出させるとバジェットガエルはすこし嫌がります。

とても嫌がっているようには見えない顔立ちですが、バジェットガエルはこういう顔立ちの生物です。

 

ストレスをかけすぎないようにしましょう。また、バジェットガエルは威嚇時に咬むこともあります。

パカッと開いた口の下あごには、牙のような歯のようなものが二本ほど見えます。

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バジェットガエルの鳴き声の仕組み

カエルの鳴き声は人間の声とは異なります。

バジェットガエルの喉のような柔らかめの部位を鳴嚢(めいのう)といいます。鳴き袋ともいいます。

 

鳴き声を出すときに膨らむ、たぷたぷした部分です。

袋状の柔らかい皮膚を使い、遠くまで聞こえるような音声を出します。

 

バジェットガエルの体色は、淡い緑やグレーなどで腹部は白い個体が多いようですが、オスの成熟した成体になるとこの鳴き袋の部分が黒っぽくなるようです。

しかし、バジェットガエルのオスはメスの半分くらいの大きさにしかなりません。

バジェットガエルのまとめ

バジェットガエルは変わった鳴き声のカエルです。

現地のアルゼンチンなどでは雨季になるとこの鳴き声がとびかっているのでしょうか。

(ライター:おもち)

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