大きな口にのっぺりとしたマヌケ顔が何とも癒し系な「バジェットガエル」。
今まで見てきたカエルとは全く違う魅力を持った面白いカエルです。
ものすごく特徴的な見た目をしていますが、そうするとオタマジャクシの姿も気になってきますよね。
オタマジャクシも、成体とそっくりな顔をしているのでしょうか?
それとも意外と普通?
今回はそんなバジェットガエルの秘密に迫っていきたいと思います!
バジェットガエルの生態
バジェットガエルの生息地はアルゼンチン、パラグアイ、ボリビアのチャコ地帯。
和名は「マルメタピオカガエル」で、その名の通り真ん丸に飛び出た目がとても特徴的なカエルです。
(ちなみに、バジェットガエルの「バジェット」は、生物学者の名前からきているそうです。)
体もタピオカのようにヌルヌルモチモチしています。
大きさは成体で11~12㎝と、タイピカ属の中では最も大型。
真ん丸で扁平な体にまさに「がまぐち」のような大きな口、そして顔(頭部?)の中心にぽつんと飛び出た目玉。
国内に生息しているカエルとは全く違った見た目をしていて、初めて見たときはオモチャかと思ってしまうほどです。
漫画「あたしンち」のお母さんに似ている、という意見を聞いたことがありますが、本当にソックリ!!
ぜひ画像を見比べてみてください。
バジェットガエルは昆虫、甲殻類、魚類などを主な餌としており、狩りは水中や泥中に潜り目だけを出して待ち伏せ。
獲物が通りかかったところを大きな口で一飲みにしてしまいます。
基本的には本能のみで動いているような性格で、目の前で動くものには何でも食いつきます。
口が大きいので、自分より大きなヘビなども食べることがあるんだとか…。
そして敵に襲われると体を思いっきり膨らませて威嚇し、相手に噛みつきます。
ちょっかいを出し過ぎると人間にさえ噛みつくことがあるので、触る時には慎重に。
噛まれると結構痛いそうです。
また、見た目だけではなく鳴き声までも特徴的なバジェットガエル。
威嚇の時には「ギエェェェー!」という絶叫をかまします。
鳴き声にも個体差があって、中には甲高い「ピエェェェー!」という感じのやつもいるのですが、どちらにしろカエルとは思えない叫び声です。
知らない人が聞いたら、ビックリすること間違いなし。
顔はそのまま?バジェットガエルのオタマジャクシ
さて、いよいよ気になるバジェットガエルのオタマジャクシについてです。
成体はとても特徴的な顔つき・体つきをしていますが、オタマジャクシはどうなのでしょうか。
じつはバジェットガエルのオタマジャクシは、「コラ画像か?」と思うほど、成体の顔と同じなんです!
あののっぺりとした顔から、直接尻尾が生えている姿をイメージしてみてください。
それがバジェットガエルのオタマジャクシです。
大きさは3~5㎝ほどで、上から見ると体型はエイっぽいですよ。。
これをキモイと思うかキモカワイイと思うかは、意見が割れそうですね。
バジェットガエルは成長がとても速く、1ヶ月ほどでオタマジャクシはカエルとなります。
(他の種では、数か月~長いもので2年かかるものもいます。)
共食いの危険があるので、過密飼育は避けるようにしましょう。
基本的には単独飼育が好ましいようです。
また、オタマジャクシの時からたっぷりと餌を与えて大きく育てたほうが、成体になってから大きな餌も食べられるので育てやすそうですよ。
バジェットガエルについてのまとめ
ペットとしても人気のあるバジェットガエル。
成体も癒し系ではありますが、育てるならオタマジャクシからの方が楽しそうですね。
寿命は平均で6~7年、長いと10年くらい生きることもあるそうです。
基本的には丈夫で飼いやすいカエルなので、興味がある人は飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
(ライター もんぷち)