カエルの鳴き声と言えば、「グワッグワッ」「ゲロゲロ」と表現するのが一般的。
しかし中には、全く違った鳴き方をする種類もいます。
その代表種とも言えるのが「ウシガエル」。
名前の通り、「ブォーブォー」という牛のような鳴き方をしますね。
しかし…聞くところによると、「ニャー」という猫のような鳴き声を出すウシガエルがいるんだとか…!
今回はそんな鳴き方の真偽や、鳴き声の聞き分け方などについてまとめていきたいと思います。
ウシガエルが「ニャー」と鳴く?
ウシガエルは体が大きく、そして牛のような鳴き声で鳴くことは良く知られていますね。
体が大きい分鳴き声も大きく、閑静な田舎の田園地帯なら数キロメートル先まで聞こえるとも言われています。
夜行性なのでもちろん鳴くのは夜…そのせいで睡眠不足になる人もいるほど。
私の実家もかなり田舎にあり、周囲には田んぼ…窓を開けて寝ていると、ウシガエルの声のうるささにイライラして眠れない夜もありました。
本当に鳴き声は大きいですし、しかも重低音でかなり耳につくんですよね。
「風物詩だわ~」なんてのんきなことは言っていられないレベルです…。
そんなウシガエルの声なんて聞き飽きるほど聞いてきた私のもとに、にわかには信じ難い情報が飛び込んできました。
それが「ウシガエルが猫のようにニャーと鳴く」というものです。
どう考えても、あんな重低音を発する生き物が、ネコのように可愛く「ニャー」なんて鳴くとは思えません。
ガセネタか別の種類のカエルなのでは?と思っていたのですが…。
「ニャー」と鳴くウシガエルは、実際に存在するんだそうです!
大体200匹に1匹くらいの割合で、ネコの鳴き声そっくりなウシガエルがいるんだそうです。
実際に動画で確認してみると…本当にネコだった!!
鳴き声だけ聞いたら、確実にカエルだなんて分からないレベルでネコです。
しかも子猫風の、ちょっと高くて細い感じの声。
こんな鳴き声なら、夜中に大合唱されてもイライラしないかもしれないです。
ただ、常にネコのような鳴き声なわけではなくて、危険を感じたり警戒している時に「ニャー」という声を出すようです。
普段の「ブォーブォー」という鳴き声はメスへのアピール用ですから、「ニャー」と鳴くウシガエルでも夜には重低音を出すのかもしれないですね。
鳴き声の聞き分け方
ウシガエルの鳴き声を聞き分けるのは比較的簡単です。
他のカエルは「ククククッ」「ゲゲゲゲッ」「クワックワッ」と短くまたは速いリズムで鳴くのに対し、ウシガエルは「ブォー…ブォー」ととてもスローペース。
また、ウシガエルの鳴き声は日本で聞くことのできるカエルの鳴き声の中では、圧倒的に低いです。
姿は見えなくても、一発でウシガエルの鳴き声だと特定するのは難しいことではありません。
むしろ、他のカエルの鳴き声と聞き分けるよりも、本物の牛の鳴き声と聞き分ける方が難易度が高いでしょう。
牛の鳴き声と聞き分けるポイントとしては、牛の鳴き声の方が長く伸びが良いこと、そしてやはりウシガエルの方が重低音だという点でしょうか。
また、ウシガエルはゆっくりながらもリズムを付けて鳴くという違いもありますね。
基本的に夜行性のウシガエルと、昼行性の牛が同時に鳴き出すことはそう多くないと思いますが、もしも機会があれば聞き分けに挑戦してみてください。
ウシガエルの鳴き声についてのまとめ
カエルは種類によって、本当に様々な鳴き方をするから面白いですね。
今回は「ニャー」と猫のように鳴くウシガエルについてまとめてみましたが、もしかするともっと面白い鳴き方をするウシガエルもいるかも…?
実際に様々なカエルを探して、鳴き声を確認してみるのも楽しそうです。
(ライター もんぷち)