アフリカに生息する饅頭のようなカエルたちをご存知ですか?
和名をフクラガエルというカエルたちは、饅頭のように丸っこく、その上何とも可愛らしい声で鳴くんです!
は虫類愛好家の中でとても人気のあるフクラガエルについて詳しくお話ししていきます。
フクラガエルの鳴き声
フクラガエルの鳴き声はよく「猫のよう」などと例えられます。
確かに、猫の赤ちゃんの泣き声のようでもありますが、猫に限らず動物の赤ちゃんの泣き声は通常同じような感じだと思います。
猫を飼っている私にとってはちょっと納得がいかない表現でもあり、自分なりの表現を考えてみました。
私の中で最もしっくりくる表現は「ゴム製の柔らかいおもちゃ」を鳴らしたときの音。
長く凹ませると「ピ―――――――」と長い間鳴り、ちょっとだけ凹ませると「ビイ!」と鳴る、あのおもちゃの音。
ドレミふぁの音階で言えば、甲高いシの音!?とでもいうのでしょうか(もちろん個体差はあると思います)
聞き覚えのある人も多い事でしょう。犬のオモチャなんかでも売っている、あれです。
まるでカエルとは思えないような鳴き声にびっくりする人が続出!
それに加えて小さな饅頭のようないで立ちですから、人気が出ないはずがありません。
気になった人はぜひユーチューブをチェックです。
ナマカフクラガエル
日本でも有名ないくつかのフクラガエルたちをご紹介します。
ナマカフクラガエルはまるでフグのようないでたち。
南アフリカの西海岸、乾燥地帯に生息していて、体長4~5㎝ほど。
背中は暗褐色で腹部は白、極端に手足が短いのが特徴です。
鳴嚢が発達していないので、小さな声でしか鳴けず、フクラガエル独特の例の声を出して鳴きます。
普段は地中で生活していて、シロアリなどを捕食しています。
跳ねることはせず、地面を移動する時も這うように歩きますが、それほど遅いわけでもありません。
捕食者が現れると、丸い体をさらに丸くして膨らみ、相手を威嚇しているつもり!!???になります。
でも、その形はどう見てもお饅頭・・・・・
繁殖は土の中で行われ、産卵も土の中。
乾燥地帯でもわずかな雨を狙って産卵することが多いようです。そのため、繁殖期は決まっておらず。一年中産卵が確認されるとか。
卵は地中に産卵され、幼生は卵の中で成体にまで成長してから出てきます。その間約1か月ほど。
日本のカエルたちが2~3か月かけて成体になることを思えば、驚異的な速さです。
性成熟も早く、オスはわずか1年ほどだそう。
砂漠の乾燥地帯を生き抜くために進化した結果なのでしょう。
アメフクラガエル
アメフクラガエルは南アフリカに生息している地中ガエルです。
ナマカフクラガエルと同じく、地中に50㎝ほどの穴を掘って暮らし、シロアリを中心に捕食しています。体長は3~5㎝。
成体はほぼナマカフクラガエルと同じです。
この手のカエルは人気があり、日本でもペットとして飼われることも多いようですが、ほとんどの時間地中にいるので、その姿を見ることはあまりできないようです。
そのため、ペットとしてはちょっとつまらないかも・・・・?
飼育下のエサは小さいコオロギなどで、10年ほどの寿命です。
ペットショップや通信販売等で1万円ほどで購入出来ます。
鳴き声ですが、もちろん例の声を鳴くのですが、日本のアマガエルなどもケースによって色々な鳴き方をするように、アメフクラガエルの鳴き方も一通りではないようです。
飼育している人の話では、日本の一般的なカエルのように、まさにカエルらしい、「グエッグエ」という声で鳴くこともあるようです。
興味のある方はぜひ、ご自宅で飼育して、生のフクラガエルの声を聞いてみて下さい!
(ライター ナオ)