シロナガスクジラの特徴と生態
シロナガスクジラは鯨偶蹄目ナガスクジラ科ナガスクジラ属に分類されるクジラの1種。
現存する最大の動物種であるとともにかつて地球上に存在した確認されている動物、恐竜を含めたあらゆる動物の中の最大種と言われています。
体長は最大のもので34m。体重は190t。
体色は淡灰色と白のまだら模様でのどから胸部分にかけては白い模様が入ります。
メスはオスよりも大きく、10mも大きく口を開けることが出来ます。
主食はオキアミで、喉の表面にある60本の畝を広げてのど袋と言われるストックする場所を造り、そこに流し込みます。
歯はないので鯨鬚と呼ばれる1枚70㎝に及ぶ鬚板で、1日4t近くものオキアミを濃しとりながら栄養をとります。鬚板は左右それぞれ300枚程度が上顎の下側外縁に沿ってついていて、体型は流線型。
メスは夏に交尾をし、2~3年ごとに出産します。
妊娠期間は約11ヵ月ほどで、体長7mほどの子供を1頭出産します。稀に双子が生まれることもあり、授乳期間は7~8ヵ月。
若い個体は急角度で水面から飛び出して着水するブリーチングをしばしば行います。
戦前、高速捕鯨船による乱獲で世界に20~30万頭いたシロナガスクジラは激減したとい割れています。
戦後、国際捕鯨委員会でシロナガスクジラの捕獲は禁止され、近年個体す数は増加し続けていますが、世界中の頭数はわずか1万頭前後にしかならないようで、絶滅危惧種に指定されています。
シャチの生態
シャチはクジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属に分類され、体長はオスで5.8~6.7m、3000~5000kg、メスで4.9~5,8m、1000~3500kgほどの大きさがあります。
背面は黒色で、腹面が白色、両目の上にはアイパッチと呼ばれる白い模様が入っています。
アイパッチの入り方や形などによって4つのタイプに分けられていて、世界中の海に生息しています。
クジラ目では珍しく、地中海やアラビア海などにも生息しており、時に川を何十キロも遡上したりするのだとか。
日本では北海道の根室半島から北方四島にかけてや、和歌山県太地町で目撃例があります。
シャチは噴気孔の奥にある溝からメロンと呼ばれる脂肪を凝縮して発射し、音波を出しています。
下顎の骨でその振動を感じることによって、前方に何があるかを判断し、エサなどを捕食していると考えられています。
エサは魚やイカ、海鳥などの小型のものから、オタリア、アザラシ、イルカ、ホッキョクグマなどの大型の哺乳類まで様々。
知能が高く、氷の下からの奇襲や挟み撃ちなど高度な狩りの技術を持っています。
生態系のトップに位置し、天敵はいません。
利益にならない戦闘は避けたり、食べる必要のないものを襲わないという、賢い面を持っています。
オスの平均寿命は30歳で最高寿命は50歳、メスは平均が50歳で最高は80歳と言われています。
シロナガスクジラとシャチの関係
地球上で最大の動物と言われるシロナガスクジラですが、先にも言いましたが、歯がありません。
ですから、一度襲われると抵抗する術がなく、集団で狩りをするシャチに襲われることがあります。
シャチや人がシロナガスクジラの天敵で、それ以外には存在しません。
シロナガスクジラとシャチのまとめ
シロナガスクジラは地球上で最大の生物と言われていて、体長は34m、体重は190tもある。
シロナガスクジラは歯がなく、主食のオキアミは鯨鬚で濃しとるようにして流し込む。
シャチはオスで5.8~6.7m、3000~5000kg、メスで4.9~5,8m、1000~3500kgほど。
噴気孔から音波を出すことによってエサの位置を把握し、捕食している。
知能が高く、高度な狩りの技術をもっていて、シロナガスクジラを襲うことがある。
(ライター ナオ)