子供たちのあこがれる動物、ライオンにはいくつかの名前があります。
今回はライオンの名前に関連して、お話しします。
ライオンの基礎知識
ライオンは食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類。
体重は250kgを超え、ネコ科ではトラに次いで2番目に大きな種。
飼育個体は20年以上生きることもありますが、野生の寿命は10年程度です。
ライオンの名前
ライオンはラテン語のleoと古代ギリシャ語のleonに由来しています。
また、ヘブライ語のlaviや古代エジプト語のrwともつながりがありるともいわれています。
ライオンは獅子や師子王、百獣の王などともいわれ、ネコ科ではトラと並ぶ巨大な肉食類です。
獅子はもともと中国においてライオンという意味に使われていました。しかし、実際にはライオンは中国には存在しておらず、インドから入ってきた巨大な犬を見た時に、これが獅子に違いないということで犬に獅子という名前を付けたのだそう。
シーザーという犬がいますが、この犬の名前はこの逸話からきているのだとか。
ちょっと脱線になりますが、獅子にはライオンを表現する言葉の他にも色々な使われ方をしています。
お正月などに見る機会も多い獅子踊りの獅子やしし座の獅子にもつかわれていて、仏教的な意味合いを持つものも多く存在しています。
星座で使われている獅子座はもともとは仏の座席という意味で、転じて高僧の座を言うようになりました、
獅子には悪魔を圧する霊力があると信じられていたので、獅子の像を置くのもこのようなところからきています。
ライオンのもつ威容および迅速獰猛な性質から多くの民族において力や権威、王権などの象徴となり、文殊菩薩の乗り物ともされました。
百獣の王と言われる由来はもともと漢字の獅にはあらゆる獣、という意味が含まれており、その漢字の意味とライオンという動物の生態的特徴からあらゆる動物の王者という意味が相まってそう呼ばれるようになったのではないかと考えられているようです。
また、諸外国のライオンの形用表現を見ても、「獣たちの王」や「密林の王」などの表現があり、そこからインスパイアされたとも考えられています。
ノマドライオン
そんな百獣の王と言われるライオンですが、一度群れを離れたオスライオンは「ノマドライオン」と呼ばれ、一頭で放浪ライオンとして生きていくこともあります。
もともと狩りが上手ではない雄ライオンですから、過酷な環境の中でエサがとれずに倒れていくものも多く、百獣の王と言えども弱ればハイエナやハゲワシの餌食になるという最後を迎えます。
ちなみにノマドとは英語で遊牧民という意味を持ち、現在は人間社会でもノマド生活という言葉が使われていたりするようです。
日本においてのノマド生活とは働くために特定のオフィスに通勤せずに好きな場所で働く働き方のことをいうそうです。
例えば作家やイラストレーター、デザイナーといった手に職を持った人たちや個人投資家、IT技術者、フリーランスの人が多いようです。
パソコンひとつやちょっとした道具があればどこでも仕事が出来る人がノマド生活を営むことが出来ているようです。
ライオンハート
ライオンハートはスマップの楽曲として有名ですが、英語の慣用句で勇敢な心という意味のある言葉です。
イングランド王のリチャード1世のことを指して言うこともありますし、実はその他にも色々な場面で使われている言葉でもあります。
いくつか列挙しておきますので興味のある方は調べてみて下さい。
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(ライター ナオ)