ドブネズミというと汚いイメージが強いですが、実はペットとして飼育できる!!??
ドブネズミについて詳しくお話ししていきます。
ドブネズミの特徴と生態
ドブネズミはネズミ目クマネズミ属に分類される大型のネズミの一種です。
日本においてドブネズミは家ネズミと言われ、他にはクマネズミ、ハツカネズミが合います。
体長は180~280㎜、体重は150~500gほどです。
背面は褐色がかった灰色で、腹面は灰色か黄色がかった白色。
耳介は比較的小さく、前に倒しても目に達しません。
下水の周りや河川、海岸湖畔や湿地など湿った土地に生息し水中に飛び込んで巧みに泳ぎます。
市街地では下水、台所の流し、ゴミ捨て場、地下街、食品倉庫など水が十分に摂取でき、湿った場所を好みます。
下水管の破れた部分やコンクリートの下の隙間、公園、駅前、繁華街などの植え込みの地中、耕作地の対比の中などにトンネル状の巣穴を掘ってその中に巣室を設けます。
薄暮性で活動は一般に日の入り直前と日の出直後にピークとなりますが、安全な場所では昼間も活動します。
都市部では明け方の飲食店街や植え込みなどで見ることもあります。
食性は雑食性で魚介類や肉などの動物質のものを好んで食べます。
高蛋白質のエサを食べ、代謝終産物である窒素を尿として排出する為に水分を多く摂取しなければならなくなり、水辺の近くにいるのはこのためです。
死んだ動物質だけでなく小動物を捕食する習性もあり、捕食時に素早く動かすことの出来る速筋の割合がとても高いことも知られています。
繁殖時期は一年中で春と秋にピークがあります。
妊娠期間は21~24日で1回の出産で8~9匹の子供を産みます。
生後20日で離乳した子供は8~12週で性成熟します。
激しく鳴き、23~116kHzの超音波を発生し、コミュニケーションを行います。
寿命は野外で1~2年、飼育下では3年程。
天敵はネコやイタチ、フクロウ、ノリス、アオダイショウです。
ドブネズミと人間の関係
野生の状態のドブネズミは下水などの湿った場所を好んで更に死肉も食べるので衛生状態は最悪。
ネズミが放置してあった食べ物を齧ったり、キッチンの上を走り回ったり、寝ている間に人間を噛んだりといったことで人間がネズミの持っている病原気に接触し、発症すると重症になる病気もあります。
また、ドブネズミの前歯は一生伸び続け、とても丈夫です。
木材はもちろん、プラスチック、壁、なんでも齧って破壊してしまいます。
コードの配線を齧って停電や家事になるケースもあります。
ペットへの攻撃もあります。ハムスターやインコなどのペットはドブネズミの攻撃の対象になります。
ドブネズミの飼育
ドブネズミは衛生面でかなり危険がありますが、清潔に飼育すればペットとして飼育できないわけではありません。
ペットショップでは猛禽類や爬虫類のエサとして販売していることもあり、そのようなドブネズミを買ってくれば、病原菌の心配はありません。
しかも、ドブネズミは人に懐いたり、頭も良いので飼育しているうちに情が沸いてきます。
飼育も比較的簡単で、トイレの場所も教えれば自分で行いますし、エサもペレットタイプのハムスター用やドッグフードなども食べます。
病気に対しても耐性がありますが、唯一難点があるとしたら、脱走が多い事でしょうか。
頭が良いので、脱走の機会や方法をきちんと把握して逃げ出します。
それさえクリアすれば、ドブネズミの飼育は簡単です。
最近ペットショップではファンシーラットやダンボラット、カラーラット、ハスキーラットなど種類を分けてペット用として販売しているお店もあるようです。
値段も1000~2000円程度なのでエサ用のラットよりもかなり安い価格で販売されています。
興味のある方はぜひ、ドブネズミを飼育してみて下さい。
意外な可愛さに気づくかもしれません。
(ライター ナオ)