皆さんは白い蛾を見たことがありますか?

パッと見た感じ蛾と言うより蝶に見えるくらい綺麗な姿をしています。

 

夢占いでは、白い蛾が出てくると幸運を表す意味があると言われています。

話が逸れましたが、今回は白い蛾の生態について詳しく紹介していきたいと思います。

白い蛾の生態~アメリカシロヒトリ・モンシロドクガについて~

白い蛾の種類は沢山いますが、今回はアメリカシロヒトリとモンシロドクガの生態を紹介したいと思います。

アメリカシロヒトリ

アメリカシロヒトリの生態は、チョウ目ヤガ上科トモエガ科の蛾の一種の害虫とされています。

原産地は北アメリカで、日本における生息地は、本州・四国・九州に分布していて、戦後にアメリカから渡来した有名な侵入種です。

外国では、ヨーロッパ・中国・韓国などにも外来種として広く分布しています。

見た目は、開張は約3㎝程あり、前の羽は白地に黒の斑点があり、後ろ羽は真っ白なのが特徴です。

 

ただし二度目の発生時期には黒の斑点は薄くなり、ほぼ真っ白になります。

幼虫は体長3㎝程で、長い真っ白の毛が生えており、主にスズカケノキやクワやサクラなどの樹木を広範囲に食べつくすので害虫とされています。

一年のうちに二回発生し卵の状態で冬を越します。

 

幼虫が発生するのは5月~7月と月~9月に出現し、中齢期になるまでサクラ・ウメ・モモ・プラタナス・ヤナギなど約百十数種以上の植物に群生して葉を糸で覆って巣を作って生活します。

 

5月中旬~6月、7月下旬~9月頃には羽化して成虫になるものもいます。

アメリカシロヒトリの繁殖力は非常に強く、暖かい季節になり始めると繁殖活動をはじめ、一匹が一度に産む卵の数は800個~1200個とされています。

 

孵化するのも早く一週間くらいで孵化すると言われています。

成虫の寿命は約10日程です。

モンシロドクガ

モンシロドクガの生態は、チョウ目ドクガ科に属する蛾の一種です。

生息地はほぼ日本全国に分布していて、外国だと朝鮮半島・シベリア・ヨーロッパなどに広く分布しています。

 

見た目は、開張24mm~39mm程あり、全体的に真っ白で体や脚に白いもこもこの毛が生えており、前翅に各二つの黒褐色紋を持っているのが特徴です。

幼虫の体長は25mmほどで、全体的に黒色で背面に幅広の橙黄色帯があるのが特徴です。

 

幼虫が主に餌にしているのは、ウメ・梨・サクラ・リンゴなどバラ科やクヌギ・コナラ・クリなどのブナ科樹木の葉を食べています。

年に数回発生し、6月~7月と8月~9月に出現します。

 

メスは葉の裏に卵を産みつけ、若齢幼虫は群生している事が多いが老熟すると分散します。

モンシロドクガの繭は楕円形で褐色の糸に体毛を混ぜるのが特徴です。

寿命は10ヵ月~1年とされています。

駆除方法や毒の有無など

アメリカシロヒトリは植物には大きな被害を与えますが、毒を持っていないので人間には特に害はありません。

害があるのはモンシロドクガで、モンシロドクガの毛には毒が含まれており、その毛が風に乗って人間の肌に触れただけで腫れなどの炎症やアレルギー反応を起こします。

 

なので、駆除する際は手袋や長袖を着用するように心がけましょう。

駆除方法は市販の殺虫剤で簡単に駆除できるようです。

アメリカシロヒトリとモンシロドクガについてのまとめ

今回はアメリカシロヒトリとモンシロドクガについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

白い蛾は他にも数種類存在するので、他の種類のものにも興味がある方は図鑑などを参考に是非調べてみて下さいね!

そして、毒を持つ蛾もいるので駆除の際はくれぐれもお気をつけ下さい。

ライターMISAKI