観葉植物において最も大切なのは、「見た目の美しさ」ですよね。

観て楽しむための植物ですから。

しかしそんな観葉植物を脅かすのが害虫…特に「カイガラムシ」です。

 

屋内だろうと油断してはいけません。

彼らはどこからともなく現れて、いつの間にか植物に悪影響を与えている場合があるのです。

そこで今回は、観葉植物を守るため、カイガラムシの生態や駆除・予防方法などについてまとめていきたいと思います。

カイガラムシとは?

「カイガラムシは植物のある所には必ず存在する」と言われるほどなので、日本全国、いや世界中どこで観葉植物を育てようとも、その脅威から逃れることはできません。

カイガラムシは実に7000を超える種類が存在し、それぞれに姿や生態も微妙に違います。

 

日本だけでも、400種以上も確認されているそうで…。

多くの種に共通するのは、成虫になると足が退化し、植物に寄生して養分を吸い取りながら生きていくということです。

 

そのせいで、養分を吸い取られた植物は枯れてしまったり、病気にかかりやすくなったりしてしまうのです。

しかもカイガラムシは、一見すると虫に見えないのが厄介なところ。

 

動かない上に、ロウ質の分泌物で体を覆うので、「何か汚れやゴミがついてるなー」程度で見逃してしまうことも。

さらに、カイガラムシの中にはメス単体で繁殖可能なものもいるのです。

 

そういった種類が一匹でも観葉植物に付着していると、そこからどんどん増殖してしまう可能性が!

気付きにくい上に増えやすい…なんと厄介な害虫なのか…。

大量発生すると、観葉植物の葉っぱの裏にビッシリ!なんてこともあるので、気持ち悪さと言う面でも立派な害虫です。

観葉植物をカイガラムシから守るには

屋外は当然のこと、家の中にある観葉植物だからと言って、油断してはいけません。

「マンションの高層階だし~」なんて思っていても、気付いたら大繁殖していることもあるのです。

 

上で述べたように、カイガラムシはとても小さく気付きにくい姿をしているので、購入時には既に付着していることも。

そして一匹でも付着していればそこから増えていくので…観葉植物を購入した時には、カイガラムシがいないかくまなくチェックしましょう!

 

しかし、時には風に乗って飛ばされてくることもあります。

それはチェックだけでは防ぎようがないですよね。

 

そういった場合は、先に殺虫剤などを観葉植物にかけておくことで、防虫効果が期待できます。

また、葉や枝が込み合い風通しが悪くなると発生する可能性が高くなるので、剪定などをして風通しを良くしておきましょう。

 

その方が、観葉植物としても見栄えが良くなりますしね!

時には鉢の方向を変えて、まんべんなく日が当たるようにするのも効果的。

 

しかしそれでも、カイガラムシが発生してしまうこともしばしば…。

成虫には殺虫剤が効きにくいので、他の方法で駆除しなければなりません。

 

最も確実なのは、ブラシなどでこそげ落として、潰してしまうこと。

成虫の死体から幼虫が発生することもあるので、死骸はきちんと処理しましょう。

 

また、床などにポロポロとこぼしてしまうと、そこからも発生する可能性があるので気を付けてください。

一度発生した場所は再び発生する確率が高いので、よくチェックしておきましょう。

 

牛乳を吹き付けることで窒息するという情報もありますが、これは効果が薄いようです。

それに牛乳の臭いの問題もあるので、あまりおすすめはできません。

お酒も同様です。

観葉植物とカイガラムシについてのまとめ

観葉植物をカイガラムシから守るためには、早期発見と早期駆除が大切です。

日頃から観葉植物の様子をよく観察し、カイガラムシを見つけ次第、すぐに駆除しましょう。

放っておくと他の植物にまでも被害を広げてしまう可能性も高いです。

(ライター もんぷち)