皆さんもご存知のクモ!
そこら中に糸を張って巣を作っていますが、あの巣はどうやって作られているのか気になったことはありませんか?
今回はクモの生態を交えながら、クモが出す糸についてなど詳しく紹介していきたいと思います。
クモってどんな虫?~生態や特長について~
現在日本だけでも1000種類以上のクモが存在していて、そのなかでもほとんど共通する習性は糸を張る事です。
そして人間に害がない毒から、人間に害を及ぼす猛毒を持っているものまで様々な種類がいます。
見た目で共通するのは、脚の数が8本あるという事と、頭部と腹部の境界が明確で無い事が特徴です。
基本的には陸上性で、砂漠・高山・森林・草原・湿地・海岸などあらゆる陸上環境に広く分布しています。
これだけ様々な環境に臨機応変に対応出来るのは、クモとダニだけなんだそうです!
ちなみに、水中生活をしているのは、ただ一種ミズグモだけだそうです。
オスメスの見分け方は、メスのほうが体格がしっかりしていて模様も違ったりします。
どの種類もオスはメスに比べると小柄なのが特徴です。
クモの食性は肉食性が多く、昆虫類全般はもちろんの事、種類によっては自身の体より遥かに大きい、カエルやネズミを捕食するものもいます。
捕食の仕方は、地中もしくは地上にテント状の巣を作り、巣の周りには放射状の糸を張ります。
網に獲物が引っ掛かると、その振動を合図に獲物に近づき、獲物を糸で巻き付けて身動き出来なくしてから捕らえます。
糸を張らない徘徊性のクモも獲物を捕らえる時は糸を巻き付けて身動き出来ないようにしてから捕らえます。
獲物を捕らえた後は、消化液を獲物に注入して、獲物の臓器などを液体状にしてから口から吸いこんで食べます。
小さな昆虫の場合はそのまま噛み砕いて食べるそうです。
少し余談になりますが、網を張るものを「造網性」と言い、網を張らないものを「徘徊性」と言うみたいです。
寿命は種類によってばらばらですが、短いもので1年~3年、長いもので15年~25年いきるものもいます。
基本的に、メスの方が長生きでオスの方が寿命は短い様です。
クモの糸はどんな成分で出来ているのか?~クモの雑学~
クモの糸は複数種のアミノ酸の繰り返しから構成されるタンパク質なんだそうです。
クモの糸が作られるのは腹部にある紡績線からで、尿にある糸いぼから目的に応じて糸を出し分けているんだとか。
クモの糸の強度はかなり強いと言われていて、たった5mmほどしかない糸で小石を持ち上げたり、中々切れないようになっているんだそうですよ!
糸の強さがどれ程のものか試そうと、クモの糸でロープを作り60㎏台の人間がぶら下がったところ、全然切れなかったらしいです。
そんなしっかりした糸を出せて、尚且つ粘着性もある糸なので、獲物は一度引っ掛かると抜け出せないと言われていますが、何故クモ自身はその糸に絡まらないのか不思議ですよね?
その原因を調べてみたんですが、その理由は未だに解明されていないようです…。
それでもたまに脚が引っ掛かるなんて事もあるみたいで、その時は糸を切り、修復するみたいですね。
クモは謎な部分が沢山あるので、まだまだ調べれば面白い生態が発見できると思うので
興味がある方は是非図鑑や写真や動画などの資料を参考に調べてみて下さいね。
クモについてのまとめ
今回はクモについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
私も子供の頃、一度だけクモの巣に引っ掛かったことがあるのですが
確かにかなり粘着性があり、はたいただけでは取れなかった記憶があります…。
もしクモの生態をもっと詳しく知りたいという方は、飼育しながら観察するのもオススメですよ。
ライターMISAKI