ショッピングモールや病院などでも見かけることがあるアクアリウム。

覗いていると、必ずいるが、ヒゲのあるナマズみたいな魚、コリドラスです。

底の方をコミカルな動きで泳ぐ姿が可愛い魚ですが、その生態や寿命はどうなのでしょうか。気になったので調べてみました。

アクアリウムの掃除人、コリドラスとは?

チリ以外の南米大陸に生息しているコリドラス属の熱帯魚でナマズの仲間です。

一番大きい種類でも成魚で15cmほどです。

水底を這うように泳ぎ、砂に落ちている餌を食べることから、水槽の掃除役としてアクアリストにはおなじみの魚です。

コリドラスは現在命名されているだけでも160種類という豊富な種類があり未発見の新種もまだまだ沢山いると言われています。

体のかたちや鼻先の長さ、パンダのような模様や、派手な模様、体色が輝いているなど、種類により様々な違いが見られます。

生息する地域により様々な色や形に変異したものが発見されていて、その個性を楽しむのもおすすめです。

 

つぶらな瞳を持ち、ずっと見ていても飽きないコミカルな動きがとてもチャーミングです。

そのため、掃除役としてだけではなく、アクアリウムのメインとして飼育する人も増えてきています。

コリドラスの寿命

さまざまな種類がいますが、大きさが4~7cmのものが多く、寿命は平均で5~7年ぐらいです。

小さいサイズのものは寿命が短く1~2年ぐらいですが、10㎝以上に成長する種類の寿命は5年以上で、10年ぐらい生きたりすることもあります。

 

また、ワイルド種よりもブリード種の方が短命になる傾向にあります。

長生きのコリドラスが欲しいときには、ワイルド種のコリドラスを購入すると良いでしょう。

とは言え、飼育環境次第で寿命は長くも短くもなるので、長生きさせたかったら、なるべく快適な環境を与えてあげましょう。

アクアリウム初心者におすすめのコリドラス

熱帯魚の中では、丈夫で長生きなのでアクアリウム初心者でも飼育しやすい魚です。

また、そこまで大きく成長しないので小型の45㎝水槽でも十分飼育することができます。

 

また、コリドラスは温厚な性格なので、ほとんどの熱帯魚と混泳することができます。

コリドラスは、水底を遊泳するので、遊泳域がぶつかることも少ないのです。

 

「ベタ」などの攻撃的な熱帯魚は、コリドラスをいじめてしまうので、混泳にはむきません。

ただ、個体によって性格が違うので、念のため隠れ家を作っておいてあげるとトラブルを避けることができます。

コリドラスを長生きさせるコツ

コリドラスは温厚な性格であると同時に臆病な魚でもあります。

そのため、些細なことでもストレスを感じてしまうので、コリドラスを長生きさせるコツはストレスをどれだけ減らせるか、ということです。コリドラスのストレスを減らす方法をいくつかご紹介します。

振動を減らす

人が歩く時の振動は、水槽の中に伝わります。

その振動でコリドラスがびっくりしてしまうので、振動が伝わりにくくすることが大切です。

水槽の下に布を敷いたり、床にマットを敷くなどしておくと水槽に伝わる振動を減らすことができます。

水槽の水をきれいに保つ

水槽の水が汚いとストレスに感じますので、水槽の水はきれいに保ちましょう。

とはいえ、水槽の水をすべて新しいものに替えてしまうと、水質が大きく変化します。

水質の変化もストレスになってしまうので、水を替えるときは、古い水を半分ほど残して替えるのがおすすめです。

 

また、餌をたくさん食べるコリドラスですが、餌のあげすぎは要注意です。

餌が残ってしまうと、水槽内で腐って、水質が悪化してしまうからです。

可愛くて、たくさんあげたくなってしまうかもしれませんが、そこはグッとこらえましょう。

まとめ

コミカルな動きと、様々な模様が楽しめるコリドラスは、アクアリウム初心者でも手軽に楽しめる熱帯魚です。

掃除役としても主役としてもアクアリウムには欠かせない存在です。

 

通常の寿命は5年程ですが、飼い方次第では、長くも短くもなります。

ストレスのない環境で、コリドラスのアクアリウムを楽しんでくださいね。

ライター:さくら