巨大なヘビとして有名なアナコンダ。

人をも丸呑みにしてしまうというアナコンダですが、毒蛇なのでしょうか?

今回はアナコンダについての詳しいお話しです。

アナコンダの特徴

アナコンダはボア科アナコンダ属に分類されるヘビの総称です。

有名な種類としてはオオアナコンダやキイロアナコンダがあり、このうちオオアナコンダのことを一般的にはアナコンダと呼んでいるようです。

オオアナコンダは南アメリカ大陸北部、アマゾン川流域に分布しています。

全長は400~600㎝、最大で900㎝程にもなる大蛇でアミメニシキヘビと共に世界最大のヘビとして知られています。

 

体重は100kgを超えるものも珍しくなく、体色は緑褐色、褐色、暗緑色で、黒い円形や楕円形の斑紋が入ります。

頭部は大型で頸部は太く、眼は上向きで突き出していて、鼻孔は背面に空いています。

 

眼から口角にかけて黒い筋模様が入ります。

ちなみにキイロアナコンダは比較的小さく最大でも体長は3mほどと言われ、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジル西部、アルゼンチン北東部に分布しています。

アナコンダの生態

アナコンダは熱帯雨林の水辺に生息します。

夜行性で昼間は川の浅瀬や水辺の枝などで休んでいます。

 

体重が重いので陸上での動きは鈍く、水中によく入っているようです。

食性は動物食で魚類、爬虫類、鳥類や時には哺乳類のジャガー等を食べることもあるようです。

 

牛を食べた例も報告されており、自分よりはるかに大型の哺乳類や爬虫類に果敢に襲いかかっていきます。

捕食方法は、待ち伏せして通りかかった獲物に素早く噛みつき、長亥体で巻き付いて締め上げるといったもの。

 

大きなメスは小さなオスを食べてしまうこともあるようで、これはメスが子孫を残すための栄養源をオスから得ているのではないかと考えられています。

天敵としてはワニやライオン、トラなどが挙げられますが、アナコンダがワニを襲ったという例もあるので、ワニに関しては一方的な天敵とも言えないようです。

メスの方が大きく、繁殖形態は卵胎生で全長70㎝くらいの幼蛇を一度に20~80頭ほど産みます。

アナコンダと人間の関係

アナコンダは人食い大蛇として恐れられています。

現地では人間が巻き付かれて殺された例や、牛や豚といった家畜を襲って食べてしまった例が沢山あり、害獣として駆除されています。

しかし、一方ではペットして飼育されることもあり、日本にも輸入されています。

 

体が大きく低温や乾燥に弱いので、飼育には全身が浸かれることの出来る水入れや暖房器具などを含めた特大サイズの檻が必要になりますが、気性が荒いので一般家庭で飼うには向いていません。

アナコンダの毒

人をも飲み込むということで、いかにも猛毒の持ち主だと思われがちですが、実はアナコンダは毒を持っていません。

殺す時には絞め殺すといういたって原始的な方法で捕食するのです。

巨大アナコンダに関する話

最大のアナコンダは全長が9mほどと言われていますが、更に大きい例も報告されています。

有名な報告のひとつ、パーシー・フォーセットによるものは1906年に南アメリカで18.9mのアナコンダを見たというもの。

 

報告した当時はだれにも信じてもらえなかったのだとか。

アナコンダは平均で2ポンドの皮膚を脱皮すると言われていて、アナコンダの皮膚は元の大きさの最大30%も伸びると言われています。

アナコンダに毒はあるかのまとめ

オオアナコンダは南アメリカ大陸北部、アマゾン川流域に分布している。

現地では家畜のウシや豚が襲われる他、人間までも襲われた例が少なくない。

日本でも輸入されているが気性が荒く、一般家庭で飼うにはむいていない。

アナコンダには毒はありません。

(ライター ナオ)