皆さんはアリを観察した事がありますか?どの様な方法で観察しましたか?
アリは小さく、すばしっこい動きをするので観察するのは結構難しいですよね。
今回はそんなアリの生態を交えながら、いくつかオススメの観察方法を紹介していきたいと思います!
アリってどんな虫?~アリの生態について~
まず名前の由来からですが、アリは集団行動をする習性があり「あつまり」を略してアリと名付けられたそうです。
生態は、ハチ目スズメバチ上科・アリ科に属する昆虫です。
熱帯から冷帯、砂漠、森林、草原、世界中に9,000種の様々な種類のアリが分布していて、全世界にいるアリを集めると人間に数より多いと言うのをどこかで耳にした事があります…。
体長は1mm~3㎝程あり、見た目は円筒形で細長く、頭部・胸・腹部との間がくびれていて、大きく動かすことが出来るのが特徴です。
彼らは地中や壁に穴をあけて巣を作り生活し、主に樹液や花の蜜や昆虫などをエサにしています。
アリの中には人に噛みつき血を吸ったり、毒を持つものも存在します。
最近日本に入り込んできて混乱を引き起こした、「ヒアリ」も危険なアリの一種です。
しかし、ヒアリを除いては、日本に生息しているアリは基本的に針を持たない安全な種類が多いです。
アリの世界ではランクがあり細かく役割が分かれています。
まずトップの座につくのは「女王アリ」で、その次に「働きアリ」や「兵隊アリ」や「雄アリ」がいます。
繁殖時期になると女王アリと雄アリが交尾をして、交尾をした後は、女王アリが単独で巣作りや産卵を行います。
そして卵が孵化して、成虫になると働きアリとして仕事を始めます。
卵を産む数はその巣の大きさや軍隊の数によって変わってきますが、クロヤマアリという種類の女王アリは死ぬまでの間に、10万個程の卵を産むそうです!
ちなみに女王アリが死ぬと軍隊も滅び、巣も潰れるのですが、他の場所から女王アリが派遣されてきた場合はそのまま巣作りを継続し、さらに巨大になっていく場合もあるんだとか。
なんだかアリの世界って、人間社会のような構造ですよね。
アリの観察方法~アリの雑学~
アリの観察方法と言えば、透明のビンの中に土を入れて、そこにアリを数匹入れ、アリがどの様に巣を作っているのかなど観察する方法を子供の頃に試した方も多いのでは無いでしょうか?
でもアリを死なせてしまったり、上手く観察記録が取れなくて断念したりした方もいると思います…。
よくよく調べると、今の時代はダイソーなどの100円ショップにアリの観察キットが売ってあるんだそうです!
アリの観察記録の方法も詳しく説明されているみたいで、小さなお子さんでも分かりやすいようになってるんだそうですよ。
簡単にアリの観察で気を付ける事などを書いておきますね。
①アリが巣作りをしやすいように、ケースの中の土は少し湿らせてあげて置いてください。
②アリを捕まえる時は素手では無く紙の上などにおびき寄せてからケースに移すようにしてあげると良いでしょう。
素手で捕まえると弱らせてしまう危険性があります。
③アリは色んな場所から連れてくるのでは無く、同じ巣から5~8匹程捕まえて下さい。
他の巣から捕まえたアリを同じケースに入れると喧嘩する事があります。
④ケースの中にアリのエサとなるものを入れて置いてあげて下さい。
ざっと書きましたが、これらを守っていればアリの観察は十分に良く出来ると思いますよ!
もし興味がある方はチャレンジしてみて下さいね。
アリについてのまとめ
今回はアリについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
普段何気なく見過ごされがちなアリですが、結構頭が良く、面白い生態を持っている事がお分かり頂けたかと思います。
皆さんもアリを見つけたらどんな動きをしているか観察してみて下さいね。
ライターMISAKI