アシナガバチの巣を見たことがありますか?
ハチの巣の特徴である六角形が、外からきれいに見えるのがアシナガバチの巣です。
アシナガバチの巣を見つけた時はどうしたらいいのか、対処法を紹介します。
アシナガバチとは?
「アシナガバチ(脚長蜂)」とは、スズメバチ科アシナガバチ亜科の蜂です。
アシナガバチは全世界で1000種類以上生息していて、日本では、11種類が生息しています。
アシナガバチは細身で小型、脚が長いのが特徴です。
アシナガバチの性格はとてもおとなしいんです。
自分から攻撃することはないのですが「巣」には異常なこだわりがあるので、巣に近づくものや、巣にいたずらするものには攻撃します。
アシナガバチが最も凶暴になる時期は、8~10月です。
特に巣に近づくものに対しては過剰に反応します。
アシナガバチはお尻の針を刺して攻撃します。
アシナガバチに刺された痛みは、スズメバチよりも痛いです。
アシナガバチには毒があります。
スズメバチよりも毒性は弱いですが、アナフィラキシーショックを引き起こす場合もあります。
嘔吐や呼吸困難の症状が現れたら、すぐに病院に行きましょう。
アシナガバチはジュースなどの甘い匂いや、香水の香りを離れたところからでも察知できます。
この匂いがアシナガバチを刺激して、攻撃してくることもあります。
蜂が出そうなところに行く際には、控えたほうがいいかもしれませんね。
実はアシナガバチは「益虫」とされています。
イモムシや毛虫などの蛾や蝶々の幼虫を食べてくれます。
大切に育てている野菜やお花の近くにアシナガバチがいるときは、葉っぱを食べるイモムシや毛虫を食べて退治してくれています。
アシナガバチがいるところの野菜やお花はとても元気なんですよ。
アシナガバチの巣
アシナガバチは5月の下旬頃から巣を作り出します。
巣の作り始めは、女王蜂が一人で作ります。
この時の女王蜂には攻撃性がありません。
巣作りに夢中だからかもしれませんね。
4~5センチの大きさぐらいの巣ができますす。
7~8月になるとアシナガバチが活発に活動を始めます。
巣の大きさは10センチぐらいになります。
秋になると巣も完成に近づきます。
日本のアシナガバチの巣は最大15センチぐらいの大きさで、育房室は100ぐらいです。
巣の大きさが一番大きいフタモンアシナガバチでも、最大で1000房ぐらいです。
アシナガバチの巣は育房が丸見えです。
きれいな六角形の形を外からはっきりと見ることができます。
巣の素材は泥や植物繊維、蜂の唾液に含まれるタンパク質などで出きています。
アシナガバチが巣を作るところ
アシナガバチが巣を作りやすいところは、家の軒下、エアコンなどの室外機、木の枝などです。
アシナガバチは場所を選ばず、開放的な空間に巣を作ることが多いです。
壁などに覆われている場所には巣を作りません。
そしてアシナガバチは、一度使った巣は一度しか使いません。
ですが、前の巣があった場所の近くに新しく巣を作ることが多いです。
アシナガバチの巣を見つけた時の対処法
アシナガバチの巣は自分で除去することもできます。
春に見つけた巣や、小さな巣は蜂専用の殺虫剤で処理しましょう。
アシナガバチの巣を自分で除去する場合は、まず服装を整えましょう。
アシナガバチに刺されないように、肌の露出のない格好をして下さい。
アシナガバチの巣を除去する時間は、夕方から夜がいいです。
夜は攻撃力が弱まるからです。
離れた場所から巣をめがけて、殺虫剤を30秒ぐらい吹き付ければOKです。
殺虫剤を噴射しているときにアシナガバチが寄ってくることがありますが、怯んではいけませんよ。
駆除した巣と蜂は燃えるゴミに出せます。
これは小さな巣の場合です。
大きなアシナガバチの巣は業者さんにお任せしましょう。
アシナガバチの巣についてのまとめ
アシナガバチの巣について調べてきましたが、アシナガバチの巣は小さいものであれば自分で除去できるということがわかりました。
アシナガバチは益虫なので、本当は共存していきたい昆虫です。
人が刺されてしまうような場所に巣がある場合は駆除する必要がありますが、徹底的にアシナガバチを除去することは避けたいですね。
(ライター 雲呑)