両腕に鎌を持っていて、三角の顔をした「カマキリ」。
草の多いところで見かけることができますね。
カマキリは肉食だと言われていますが、小鳥や哺乳類を食べるとのウワサも聞きます。
本当に鳥を食べるカマキリはいるのでしょうか?
カマキリの生態と共に調べてみました。
カマキリって?
「カマキリ(蟷螂・鎌切)」は、昆虫綱カマキリ目に属している昆虫です。
カマキリは全世界で2000種ほどいるそうですが、実際にはもっと多くの種類が存在するそうです。
亜熱帯や熱帯地方には多くの種類が生息しています。
日本では約10種類が生息しています。
“オオカマキリ”なんかは有名ですよね。
前足が鎌のような形をしていて、「鎌で切る」から「鎌切」という名前になりました。
カマキリの寿命は約1年ほどと、とっても短いです。
カマキリの特徴
細長くスマートな身体付きのカマキリには脚が6本あります。
そのうち、前にある2本(前脚にあたる部分)は鎌のような形をしています。
この鎌にはたくさんのトゲトゲがあります。
カマキリの身体の色はきれいな緑色をしていますが、カマキリは周りのものに合わせて茶色の身体に変身できます。
カマキリの顔、クールでかっこいいですよね。
頭は逆三角形で、細長い触角があります。
カマキリには翅があります。
ですがカマキリは飛ぶことが苦手なので、縦にピョンと飛ぶので精一杯です。
この翅の役割は飛ぶためではなくて、威嚇するためです。
翅を扇状に広げて威嚇します。
カマキリの卵は見た目が繭のような感じですが、お尻から液体を出して泡立てたものです。
ひとつの卵から数百匹の赤ちゃんが誕生します。
カマキリの餌
カマキリは肉食の昆虫です。
基本的にはコウロギやバッタ、ハエやアブなど、自分より小さな昆虫や小動物を食べます。
鎌の形をした前脚で餌を抑え付けて、かじりながら食べます。
食事を終えた後は、前脚を綺麗に舐めてお掃除をします。
カマキリは動かないものは食べません。
ということは、目の前で動くものはなんでも食べられると思っているんです。
実はカマキリは、共食いするのです。
・・・ショックを受けないで下さいね。
とっても残酷ですが、メスは交尾のときにオスを食べてしまいます!
怖いですね・・・メス。
なのに、オスはメスを食べることはしません。
オスはメスに身体を捧げます。
オスの愛はすごいですね。
カマキリは鳥を食べるの?
カマキリは鳥を食べます!
鳥のなかでも小型の「ハチドリ」や「キクイタダキ」を食べます。
飛んでいる鳥に体当たりでアタックして襲ったり、前脚の鎌で鳥の胸を突き刺し、一撃で仕留めたりします。
鳥だけではなく、小型のヘビやネズミ、カエル、金魚も食べます。
前脚の鎌で挟める大きさならペロリと食べてしまいます。
カマキリは何でも食べます!
カマキリはとっても食いしん坊です。
昆虫や小動物だけではなく、人間が食べるものも食べちゃいます。
カマキリを飼育している人は、カマキリの目の前でわざと食べ物を動かして、カマキリに餌だと認識させて餌を与えます。
ハム、ソーセージ、鶏肉、お饅頭、パンなど、なーんでも食べます!
ユーチューブなどにカマキリが人間の食べ物を食べている動画などもUPされていますよ。
鳥を食べるカマキリについて まとめ
鳥を食べるカマキリなんていないと思っていましたが、実際カマキリは鳥を食べるんです!
カマキリは目の前で動くものは何でも餌だと認識して、食べてしまいます。
鳥だけではなく、ヘビもネズミも食べてしまいます。
お饅頭もパンも食べます。
カマキリは色々なものを食べるので、実は美味しいものを知っているグルメさんなのかもしれませんね。
(ライター 雲呑)