シクラメンという花をご存知でしょうか?

ピンクの綺麗な花をつける科の植物です。

家の中で鉢植えを栽培している人も多いのではないでしょうか?

このシクラメンが突然しおれてしまうことがあります。

その理由を探っていきましょう。

シクラメンがしおれる理由その1 〈水切れ〉

シクラメンがしおれる理由の多くは水切れによるものです。

シクラメンはどちらかとういうと乾燥した乾いた土を好みますが、乾燥しすぎは禁物です。

吸い上げる水分がなくなってしまうと、普段は立ち上がっているシクラメンの花がくたっと首をもたげ、しおれたような状態になります。

底面から吸水するタイプの鉢の場合には、鉢皿に常に7~8割くらい水が張ってある状態がベストです。

 

普通の鉢の場合は、土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えます。この場合は鉢皿に出てきた余分な水分は溜めずに捨てるようにします。

溜めたままにしておくと根腐れに原因になってしまうので、注意しましょう。

 

こうしてたっぷりの水を与えた後は、シクラメンの花の茎の部分を荷造紐などでひとまとめにして、

鉢全体と花を新聞紙ですっぽりと覆ってしまいます。葉や花を持ち上げるようにして新聞紙を巻くと効果が出やすくなります。

 

上記の簡単な対処方法でも戻らなかった場合には新聞紙を巻いた状態で、新聞紙に霧吹きで水を吹きかけて湿らせます。

その後、大き目のビニール袋ですっぽりと鉢全体を覆ってしまい、ビニールの口を軽く縛ります。

15℃前後の温度が保てる場所にそのまま置き、1~2日様子を見るようにします。

 

こうすることで、新聞紙の内側の湿度が高くなって、シクラメンが元の状態に戻りやすくなります。

大抵、1~2日で元に戻りますが、それでも戻らなかった場合は、新聞紙を霧吹きで湿らせながら3~4日様子を見ましょう。

シクラメンがしおれる理由その2 〈環境の変化〉

シクラメンを購入してきたり、いただいたりした直後にぐったりとしてしまうこともあります。

それは、環境の変化によって、シクラメンがストレスを受けた結果です。

しばらく、通常の手入れをしていると、数日後にはもとに戻って通常の状態になるでしょう。

シクラメンがしおれる理由その3 〈暑すぎ・寒すぎ〉

シクラメンは温度に左右されやすい植物なので、暑すぎたり、寒すぎたりすると葉や花茎がしおれたようになってしまうことがあります。

同じように、強風に当たった時も似たような症状が出ます。

 

真冬に暖房が入った部屋で葉暑すぎることがあり、反対に冬の窓辺は気温が低くなりすぎることがあります。

室温が10~20℃位になるように調節する必要があります。

シクラメンがしおれる理由その4 〈根腐れによるもの〉

根腐れが原因の場合はカビが生えていないかをチェックします。

どこにもカビが見られず、球根を押しても弾力が残っている状態ならば、回復する見込みがあるので、思い切って植え替えしましょう。

本来の植え替え時期でなくても、そのまま放置しておくよりは可能性に欠けた方が賢明です。

 

根腐れを起こして黒く変色している根を取り除きます。

水はけの良い土に植え替え、その後は明るい日かけで管理して、追肥を控えて様子を見ます。

 

一時的に葉もほとんどない状態になることがありますが、根と球根さえ生きていれば復活する可能性があります。

水は土が乾いてから与えるようにします。

シクラメンがしおれる理由その5 〈灰色カビ病〉

春から梅雨の時期、秋から冬の初めころは気温も低めで雨も多いので、カビの発生率が高まる時期でもあります。

葉っぱや茎がとけるようにくさっているときは、まずはそれを全部取り除きます。

 

その後ベンレート水和剤などの薬剤を10日に一度くらいの頻度で使用して、カビ予防をします。

ただし、球根までカビが繁殖し、球根が柔らかくなってしまっている場合は、あきらめた方がよさそうです。

(ライター ナオ)