シーマニアという植物をしっていますか?
今回は面白い形をした花をつける南米の花、シーマニアについて詳しくお話していきます。
シーマニアの特徴
シーマニアはイワタバコ科グロキシニア属に分類される植物で、アルゼンチン、ペルー、ボリビアに分布し、森林の中に地下茎をめぐらし自生しています。
草丈は20~60㎝で、多年草です。
シーマニアの花
地表や地下に細いほふく茎が旺盛に伸びて株立ちし、茎頂近くの各葉脈から花柄を伸ばして赤~オレンジ色のベル形の花を横向きに咲かせます。
花冠の先端は小さく、5つに裂けていて、やや反り返っていて、内側は黄色で小さな斑点があります。
秋の終わりから春にかけて咲き、上手に栽培すると3か月咲き続け、花の少ない時期に冬を彩る花の一つとして人気があります。
シーマニアの品種
シーマにはグロキシニア・ネマタントデスというアルゼンチン原産で全体に白い綿毛が密生する種類があります。
ランナーを多数伸ばし、それが土に接すると根を下ろして球根を作ります。
グロキシニア・シルバティカはペルー、ボリビアの原産で、赤橙色の花で花冠の先端は黄色みを帯びて5つに小さく反り返ります。
グローという品種名のものが流通しています。
シーマニアの栽培
シーマニアは日当たりのよい場所で栽培しますが、西日や真夏の直射日光は苦手です。
春と秋に春には火のあたる戸外に、夏は軒下などの直射日光の当たらないような場所に置きます。
冬は最低でも15℃以上ある場所を選ぶようにしましょう。
10℃以下ににあると枯死する場合があり、寒風にさらした場合はすぐに枯れてしまいます。
多湿を嫌いますが、水切れさせるのも良くありません。
土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与えるようにし、葉には水がかからないようにします。
葉をよけて株元にたっぷり水を与えるようにします。
冬は生長が止まっていたり、緩慢になっているので、水やりの回数を控えて、やや乾かし気味にしておきます。
4~9月の生長期に肥料をたっぷりと与えるようにして、丈夫な株に育てましょう。
液体肥料の場合は1週間に1回程度、化成肥料など固形の場合は1か月に1回が目安です。
鉢植えの場合は毎年植え替えが必要です。
適期は5~6月頃で、一回り大きい鉢にそのまま植えたり、このタイミングで株分けをします。
あまり細かく株分けすると生長が弱くなってしまうので、一株に3芽はつくようにします。
病害虫ではホコリダニに気をつけなければなりません。
とても小さいので、肉眼で確認するのが難しいのですが、被害に合うと、新芽が変形してひどくなるとその部分が枯れてしまう場合もあります。
新芽に白っぽい細かなホコリのようなものが見えたら、ホコリダニの可能性が高いので、発生がみとめられた場合は寄生している部分を切り取って殺ダニ剤を散布して駆除します。
また、灰色カビ病などにも注意が必要です。
花が終わった後にはこまめに花柄を摘むようにします。放っておくと風通しが悪くなり、灰色カビ病などにかかる場合があります。
シーマニアの花言葉
シーマニアの花言葉は「コミュニケーション」「繁栄」「ウィット」「元気」です。
シーマニアの花のまとめ
シーマニアはイワタバコ科グロキシニア属に分類される植物。
アルゼンチン、ペルー、ボリビアに分布し、森林の中に地下茎をめぐらし自生している。
釣鐘状の可愛らし花をつけ、その色は赤や黄色、オレンジ等がある。
耐寒性と耐書生に弱く、10℃以下になると枯れることもある。
シーマニアは日当たりのよい場所で栽培しますが、西日や真夏の直射日光は苦手。
花言葉は「コミュニケーション」「繁栄」「ウィット」「元気」。
(ライター ナオ)