カランコエという植物をしっていますか?

最近園芸店でも多くの種類を見るようになってきましたが、可愛らしい花とは裏腹に実はとても強靭な生命力を持った植物なんです。

今回はそんなカランコエについて詳しくお話していきます。

カランコエの特徴

カランコエはベンケイソウ科リュウミュウベンケイ属に分類される植物です。

原産地はマダガスカル島、南アフリカ、東アフリカ、ソコトラ島、他にもインド、マレー半島、中国などにも分布しています。

草丈は15~80㎝の低木で、多肉質の葉を持っています。

短日植物で、花ビラは5枚でやや反り返っていて、星の形に開けます。

 

開花時期は秋から春ですが、カランコエは日の長さが短くなると花芽がつきやすくなるので、夜も人工光が当たる環境ではいつまでたっても花が咲きません。

この性質を利用して、光が当たる時間を調節すれば一年中花を楽しむことが出来ます。

この植物の最大の特徴は葉の鋸歯部分に生長点があること。葉が脱落するとここから発芽して、新しい個体を形成します。

カランエコの種類

分類の仕方によりますが、数十種から百数十種が属していて、キンチョウ、コダカラベンケイ、コチョウノマイ、セイロンベンケイ、ベニベンケイ、リュウキュウベンケイなどがあります。

マダガスカル原産のカランコ・ブロスフェルディアナを元に改良された園芸品種が最も一般的で、人工的に開花調節されたカラフルな鉢植えは一年中あります。

カランコエ・ロンギフローラ・ユッキネアは寒くなると紅葉する姿が美しく、カランコエ・トメントーサは全体が白い毛で覆われた品種です。

葉から芽が出ることで人気なのはセイロンベンケイです。

カランコエの栽培

カランコエは一般的には鉢植えで育てます。

通年日向で管理し、6~10月は雨の当たらない戸外で、11~5月は室内の日当たりの良い場所で管理します。

 

日が短くなると花芽をつける性質があるので、秋以降は夜間照明がある場所に置くと、花芽をつけないように調整できます。

6~8月と12~4月は乾燥気味に管理し、5月と9~11月は用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

乾燥にはとても強く、加湿に弱いので、乾燥気味に管理します。

肥料は5~9月に緩効性化成肥料を与え、10~12月に液体肥料を施します。

 

ウドンコ病、灰色カビ病などを派生しやすく、風通しが悪い低温多湿時に多く発生します。

カイガラムシやアブラムシにも注意が必要です。

 

カイガラムシは3~11月の風通しが悪い環境下で発生します。

初期にこすり落としてしまえば問題ありません。

アブラムシは通年発生し、新芽と蕾に多く発生します。

5~6月と9月が植え付けの適期です。

2年一度切り戻しと同時に植え替える等いうのが基本です。

根鉢を崩し、古い土と根を半分程度落とし、深めに植え付けます。

カランエコの挿し木

カランエコは挿し木で増やすことが出来ます。

4~7月、9月が適期で、挿し木の場合は茎を先端から10㎝程度の所で切り、土に挿すだけなのですが、実は発根を早くするためには土に挿さずに水に挿した方が良いようです。

 

水に挿したときの欠点は根が水不足にならないために、根の数が少ないということ。

発根が確認出来たら、早めに土に植え替えるのが無難です。

水に挿している間も一日一回霧吹きで水分補給を行います。

 

カランコエの花言葉は「幸福を告げる」「あなたを守る」「おおらかな心」「たくさんの小さな思い出」「柔軟性」「切磋琢磨」などがあります。

小さな花がぎゅっと沢山詰まっている様子や、どんな土地も選ばずに花を咲かせる性質などから付けられた花言葉はどれもプレゼントにぴったりの言葉です。

(ライター ナオ)