バジルとパセリは名前が違います。
よって、種類の異なる植物だということが分りますね。
どちらも古来からあるハーブのひとつです。
バジルについて
シソ科メボウキ属のバジルには、意外にも種類が多くあります。
その為原産国や使用方法は多彩です。
よく知られているのはスィートバジルでしょうか。
日本名はメボウキです。
日本に移入したのは江戸時代頃とされています。
バジルの種子を水に浸し、目のゴミとりに使ったといわれています。
当時からバジルシードは活躍していたようですね。
他に紫色の葉をつけるダークオパールバジルや近種であるらしいアフリカンブルーバジル、カミメホウキバジルともいわれるホーリーバジル、スィートバジルと香りが似ているブッシュバジル、主にお茶に利用されるシナモンバジル、カンファーバジルなど沢山あり、交雑種も存在しています。
バジルの産地は、熱帯や亜熱帯が多いようです。
日本の気候でバジルを育てる場合、越冬させる事はやや難しい為、多くの場合一年草として扱われます。
バジルは暖かい地方の植物であり、発芽に必要な温度は最低でも20度、発育に最適な気温として24度ほどは必要なようです。
開花時期は7、8月頃ですが、バジルの花も結構綺麗ですね。
葉を沢山収穫したければ、すぐに摘み取る必要があるようです。
バジルの効能
バジルの主な効能は消化促進作用です。
葉を摘まむとそれで芳香が出るくらい、強い香りです。
その為、バジルはアロマテラピーの世界でも使われています。
ストレス過多による消化不良などに効き目があるようです。
基本的に精油は飲用するものではありませんが、嗅覚を通し自律神経へ働きかける為そのような効果が表れます。
バジルは作用が強く、軽い通経作用があるので連続使用は避ける方が賢明でしょう。
バジルの調理や保存なと
バジルの葉は低温に弱いため、長期保存ができる加工法が人気のようです。
ジェノベーゼ
バジルの葉とあれば松の実など、お好みのオイルを混ぜて攪拌します。
面倒であれば包丁で叩きます。
塩やナッツなどは控えめにしておくと使い勝手が良い気がします。
冷凍すると保存期間は一年ほど。
パンに塗る、パスタに混ぜる、ジャガイモ等の温野菜にかける、余った焼き餅にかけるなど。
オイル漬け
煮沸消毒をした瓶にバジルにひたひたのオイルを加えます。
オイルはなるべくクセのないもの、酸化しにくいものを選びましょう。
一週間ほど葉を入れておき、取り出します。取り出したバジルの葉はペーストにします。
クッキーに入れる
これはお好みですが、一週間程度乾燥させたバジルの葉とチーズを入れた甘くないクッキーです。
珈琲より紅茶が合う気がします。
葉に元気がなくなったバジルは、コップに入れた水にさすと復活します。
バジルシードについて
バジルシードは、バジルの種子です。
チアシードのように、水分を含むと30倍に膨らむため満腹感が得られます。
水溶性食物繊維の一種であるグルコマンナンを多く含んでいる事が特徴です。
下腹部の膨満感がある方、健康的なダイエットを考えている方などに向いています。
バジルシードに含まれる栄養素は、オメガ3系脂肪酸のα-リノレン酸です。
また、100gあたりのカロリーは約100キロカロリーと低カロリーです。
こういったシード類は、東南アジアなどではドリンク類によく入っています。
色鮮やかなフルーツジュースの中につぶつぶしたものが入っています。
比較的ポピュラーな飲み物なのでしょうね。
パセリについて
セリ科オランダゼリ属の二年草で、地中海地方などが原産のようです。
日本名はオランダゼリです。
日本では明治時代以降から生産が始まったそうです。
よく見かけるもしゃもしゃと縮れたものが品種改良されたカーリーパセリ、香りが弱めで比較的食べやすいイタリアンパセリで代表的な品種です。
原種のパセリはイタリアンパセリのように平たい葉に近いものだそうです。
種子はパセリシード、地上部はパセリリーフとそのまま呼ばれています。背丈は50cmほどになります。
パセリの効能
パセリも消化促進作用に優れており、香りが強いため口臭予防になります。
鉄分やカリウムも豊富です。
ですが、沢山は食べないですね。
パセリが苦手な方は、リンゴなどの果物と合わせてジュースなどにしてもいいかも知れません。
パセリの保存方法など
冷凍方法
パセリは茎が付いたままの状態で冷凍可能です。
丸ごと冷凍すると場所を取りますから、刻んだものを小さめの容器に入れて冷凍すると何かと便利です。
加熱する場合は、切ったものを解凍せずにそのまま入れても支障ありません。
チャーハン
具はベーコンとパセリ、香りが気になる場合、胡麻油を使うと食べやすいかも知れません。
また、パセリを食べすぎてしまうなどという事態は通常あまりない気がしますが、食品だからといって食べれば健康に良いに違いない、などとむやみに食べまくる事は避けましょう。
バジルとパセリ
バジルもパセリも色々な種類や効能があります。
共通点としては、消化促進作用に優れ胃腸によい点ですね。
これは現代人にとって頼りになる効果です。
バジルも好きですが、来年はパセリを育ててみようかなと思います。
あのもしゃもしやとした緑の森のようなものが家にあったら、健やかな人生を送る事ができる気がします。
(ライター:おもち)