スターチスという花をしっていますか?
ドライフラワーの定番とも言って良い、あの花。
実はイソマツ属というものに分類され、種類も豊富なんです。
今回はそんなスターチスについてのお話です。
スターチスの特徴
スターチスはイソマツ科イソマツ属に分類される地中海沿岸が原産の植物です。
世界中に150種類もの仲間が分布していると言われています。
日当たりの良い野原などに生え、高さは45~60㎝程になります。
葉はロゼット状で、低木では互生し、葉縁は羽状中裂か全縁です。
初夏から秋にかけて茎頂に円錐形の花序を出して、萼片の目立つ花を咲かせます。
萼片は紫色から青色、藤色、ピンク色、黄色、白など様々で、花弁は小さく白色をしています。
花が終わった後でも萼片が残ることから、ドライフラワーなどとしても利用されています。
スターチスの名前はギリシャ語の止めるという意味、statizoからきており、下痢止めに用いられてきたことに由来すると言われています。
スターチスの種類
スターチスには1~2年草、多年草、半低木になるものがあります。
1~2年草として扱われるシヌアツム種というものはピンクや白、青のカラフルな蕚が美しく、日持ちも良いので、切り花やドライフラワーとして人気があります。
シヌアツム種とよく似た性質で、黄色の額を持つものはボンデュエリ種と言われます。
また多年層として扱われるベリディフォリウム種やラティフォリウム種は苗や種で流通し、宿根スターチスと呼ばれます。
宿根スターチスのブルーファンタジアという品種は四季咲き性で、主に切り花用に栽培され、宿根スターチスの交雑品種の草分けです。
イソマツは伊豆諸島や屋久島、沖縄の海岸の海水がかかるような岩場に自生していて、草丈は10㎝前後、これも同じ属に分類される植物です。
スターチスの栽培方法
スターチスの発芽温度は20℃程です。
9~10月に種を蒔き、育苗箱にピートモスかバーミュキュライトなどを準備し、そこで発芽させます。
種を蒔いたときには薄い覆土を死、土が乾かないように水やりをして管理すれば3~5日で発芽します。
本洋画2~3枚になったら、生育の良い苗だけをポットに植えて、土が乾かないように引き続き水やりをして管理します。
週1回ほどに薄めた液体肥料を与え、本葉が8~10枚になったら鉢や地面に植え変えます。
水やりは地植えの場合は土の表面が乾いてきたらたっぷりの水を与える程度。あまりやりすぎると弱い茎になって途中で折れてしまうので気をつけましょう。
肥料も緩効性の肥料を混ぜ込み、鉢植えの場合は2~5月に1回同様の肥料を与えるか、薄めた液体肥料を10~15日に1回水やり代わりに与えます。
1年草は植え替えの必要がありませんが、宿根草の場合は1~2年に1回、2~3年に1回大きな鉢に植え替えます。
枯れた葉や花はすぐに取り除くようにしないと、病気になるので注意しましょう。
特に立ち枯れ病やアブラムシが厄介です。アブラムシは年中発生しやすいので、風通しを良くして、見つけたら殺虫剤などで駆除してしまいましょう。
スターチスの花言葉
スターチスの花言葉は「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」
スターチスのまとめ
スターチスはイソマツ科イソマツ属に分類される地中海沿岸が原産の植物
世界中に150種類もの仲間が分布している
花が終わった後でも萼片が残ることから、ドライフラワーなどとしても利用される。
スターチスには1~2年草、多年草、半低木になるものがある。
イソマツは伊豆諸島や屋久島、沖縄の海岸の海水がかかるような岩場に自生していて、草丈は10㎝前後、これも同じ属に分類される植物。
スターチスの花言葉は「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」
(ライター ナオ)