体を切っても切っても再生することのできる「プラナリア」

そんなプラナリアは今でも謎が多く、日々研究されています。

 

プラナリアには天敵がいるのでしょうか?

プラナリアの生態とともに調査してみました。

プラナリアとは?

「プラナリア」は扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目ウズムシ亜目の動物です。

プラナリアが水中を泳ぐときに身体の繊毛が動いて水面に渦ができるので、”ウズムシ”と呼ばれています。

 

英名の”Planaria”は「平たい面」という意味があります。

日本の生物学でプラナリアという場合は、サンカクアタマウズムシ科ナミウズムシ属のナミウズムシを指します。

プラナリアの生態

プラナリアは日本中の川の上流や海水に生息しています。

石の裏や枯葉の裏などにくっ付いています。

 

2~3センチの大きさのプラナリアはオスとメスが胴体です。

お腹の真ん中に喉があります。

脳も持っています。

 

消化管は身体の隅々に伸びています。

肛門も脊髄もありません。

 

目にはレンズがありませんが、光を感じることはできます。

プラナリアをよく見てみてください。

 

まぁるいお目目が付いていて、顔がとっても可愛いい!

キャラクターのように愛嬌のある顔ですよね。

 

プラナリアは身体がとっても柔らかいので、ピンセットで摘むだけで身体がちぎれることがあります。

プラナリアの餌はカゲロウの幼虫などの水生昆虫です。

熱帯魚などを飼っている人は水槽にプラナリアが大量発生するので害虫とされています。

プラナリアの再生能力

プラナリアの再生能力はとてもすごいので、再生研究や生殖生物研究などの為のモデルとしてプラナリアは使われています。

プラナリアの頭に3つの切込みを入れると3つの頭を持つプラナリアになります。

 

プラナリアを100以上滅多切りのバラバラにしても、100匹以上のプラナリアが再生して誕生します。

切っても切ってもプラナリアなのです。

 

プラナリアは切断されて再生した個には、切断前の記憶が残っているのではないかと言われており、実験されています。

日本でプラナリアを指すナミウズムシを頭、真ん中、お尻に3等分した場合は、頭に近い部分はお腹より下、真ん中部分は頭に近い方に頭でお尻に近い方はお尻が、お尻に近い部分は頭が再生されるそうです。

 

プラナリアは生活環境が悪くなると2つに分裂します。

そしてプラナリアは、有性生殖と無性生殖の両方ができます。

ちなみにプラナリアの切断実験をするときは、プラナリアを1週間絶食させておかないと、消化液で自分の身体を溶かして絶滅してしまうそうですよ。

プラナリアの天敵

再生できるプラナリアにも天敵がいたのです。

“スカーレットジェム”という泳ぐ宝石とも呼ばれている熱帯魚はプラナリアを食べることで有名です。

別名ピグミーとも呼ばれている小さな熱帯魚の”コリドラス・ピグマエウス”やドジョウの仲間の”クラウンローチ”もプラナリアを食べます。

 

プラナリアの体丸ごと食べられたら再生できませんもんね。

ちなみにプラナリアは30度以上の水温が続くと死んでしまいます。

意外にデリケートなんですよ。

 

熱帯魚を飼育されていてプラナリアの増殖に困っている方もいらっしゃると思います。

そんな時は”プラナリアホイホイ”というプラナリアを駆除する製品が発売されていますので是非試してみてください。

プラナリアの天敵についてまとめ

プラナリアについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

プラナリアは再生能力のある小さな動物で、今でも実験や研究が進められています。

 

再生能力のあるプラナリアも丸ごと食べられてしまえば再生できません。

ですのでプラナリアを食する熱帯魚が天敵となります。

(ライター 雲呑)