ディズニーの映画、「ファインディング・ニモ」では一躍有名になったカクレクマノミはクマノミの一種。

そんなクマノミ達、彼らの寿命は一体どれくらいなのでしょう。

クマノミの生態

クマノミはクマノミ亜科に属する海水魚の1種です。

最大のものでオスは10㎝、メスは15㎝ほどになります。

体はずんぐりしていてやや側扁気味。

背ビレや尾ビレは細かく分かれていて、体色は地域変異がありますが、津城は背側が黒色で腹側が橙黄色になっています。

黒い部分は成長とともに拡大し、吻は橙から桃色です。

 

体に2本の白い横縞があるのが特徴で、1本は眼の後方、もう一本は肛門の上にあります。

インド太平洋の熱帯に広く分布し、生態は深度60m以浅の珊瑚や礁周辺に生息しています。

 

イソギンチャクと共生している種類も多く、2種類が1個体のイソギンチャクを利用していることも確認されています。

弱った魚をイソギンチャクに近づけたり、イソギンチャクの捕食者を追い払ったりの行動をする他、イソギンチャクが食べ残したものをエサとしたりもしています。

 

通常、イソギンチャクの触手には刺胞と呼ばれる毒針があるのですが、クマノミ類の魚はそれに耐性がある為、共生が可能なのだそうです。

クマノミは雄性先熟性と言われ、大きく成長したオスがメスに性転換するとい、変わった生態を持っていて、群れの構造や生体間のタイミングは生息地によって異なります。

 

雑食性で、動物プランクトンや藻類を食べます。

昼行性でなわばりを持ち、攻撃的な一面もあります。

クマノミの飼育と寿命

クマノミの寿命は6~10年と推定されています。

飼育下では20年という記録もあるそうですが、小さい魚の割には寿命は長いということになります。

 

縄張り意識が強いので、違う種類を混泳させるのは避けた方が良さそう。

特に、カクレクマノミは、クマノミの中では気が弱くて優しい性格なので、一種類だけで飼ってあげるのが良さそうです。

 

ちなみにカクレクマノミの値段は700円前後、高いものでも1500円くらいで購入できるそうです。

中には1匹4000円程する種類もいるそうですが、一般的なクマノミは1000円前後が相場です。

 

適温は24℃前後、人工飼料や冷凍のイサザアミなどがエサになります。

繁殖も比較的容易と言われています。

カクレクマノミの性転換についてちょっと詳しく・・・

クマノミの一種、カクレクマノミの性転換は更に変わっています。

カクレクマノミはインド太平洋、特にフィジーやトンガのサンゴ礁に多く生息しています。

日本でも沖縄主変や奄美大島以南の海のサンゴ礁で見ることが出来ます。

彼らもクマノミ同様、イソギンチャクと共生関係にあり、イソギンチャクの中で数匹の群れを作って生活しています。

 

体長は一般的に15㎝、大きいものでは30㎝になるとの表記もあるとか・・・

集団の中で最も大きくなったものがメスになり、その次に大きいのがオスの役割を果たし、他のカクレクマノミたちはオスにもメスにもならず、繁殖行動をしません。

 

万が一メスが死んでしまうと、次に体の大きかったオスがメスに性転換をし、他の個体がオスに昇格するというシステム。

カクレクマノミのこのような生態は生物界の中でも、とても変わった生態なのだそうですよ。

クマノミのまとめ

クマノミはクマノミ亜科に属する海水魚の1種。

最大のものでオスは10㎝、メスは15㎝ほどになる。

 

インド太平洋の熱帯に広く分布し、生態は深度60m以浅の珊瑚や礁周辺に生息

クマノミの寿命は6~10年と推定され、飼育下では20年という記録もある。

 

雄性先熟性と言われ、大きく成長したオスがメスに性転換する。

飼育する人も多く、一般的なクマノミは1000円前後が相場。

(ライター ナオ)