テントウムシと言えば真っ赤な翅に黒い斑点を持った見た目のものを想像すると思います。

イラストなどで描かれるときもこのような外見で表現されます。

 

しかし全てのテントウムシがこうした色合いをしているのではありません。

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テントウムシの中には黄色いものも存在します。今回はこの黄色いテントウムシに焦点を当てて紹介していきます。

テントウムシの生態

まずテントウムシ全般に言える基本的な生態についてです。

成虫となったテントウムシは脚や触角に比べて翅部分の割合が大きいので半球型になります。

よく見かける赤黒以外にも鮮やかな体色をしたものや水玉模様のようになっているものが多いです。

死んだふりをすることもあり、危険を感じると異臭を放つ液体を出してきます。

 

そもそもテントウムシが鮮やかで目立つ色をしているのは自分が危険な生物であるかのように見せかけるためです。

この効果もあり鳥類など一部の生物はテントウムシを避けますがそれでも天敵は多いです。

 

食性が種類によって大きく異なるのもテントウムシの特徴です。

肉食性のものから草食性のものまで幅広く、食性に応じ人間にとって害虫と扱われることがあります。

農業をする際害虫となるような虫を食べてくれる肉食性のテントウムシもおり、こちらは益虫として農薬代わりに使われることもあります。

キイロテントウ

では、体色が黄色いものはどの種類なのでしょうか。

とてもわかりやすいネーミングがされていますがこれを「キイロテントウ」と呼びます。

 

典型的な種類はナナホシテントウという種類でアジアやヨーロッパなど世界的にも広く生息しているテントウムシです。

このナナホシテントウとキイロテントウを比較するとまず大きさが違います。

 

ナナホシテントウが1㎝弱の体長であるのに対して5㎜程度の体長です。

半球の体形なのでサイズ感としては4分の1くらいに見えるでしょう。

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面積の広い翅部分は黄色一色で斑点はありません。食性も全く異なります。

ナナホシテントウは肉食性でアブラムシなどを食べ、時には幼虫同士で共食いをすることもあるようです。

 

ナナホシテントウと並んで一般的な種にナミテントウがいます。

こちらもアジアに分布しアブラムシ等を捕食することなど似ている点はいくつかありますが、同じく日本で広く生息しているキイロテントウはうどんこ病菌を食べるという偏食者なのです。

農作物を助ける益虫

うどんこ病とは植物の葉や茎が白くカビが生えたようになる病気で、農業者にとっては重大な問題となり得ます。

色んな植物において発症する可能性があり、白くなった部分は光合成が十分に行えず枯れてしまいます。

 

しかもこれは繁殖していくため放っておくと被害が拡大してしまいます。

キイロテントウはこのうどんこ病の菌を食べる食性を持っているので、この被害の拡大を抑える役割を果たしてくれます。

そのため益虫と考えられています。

黄色いテントウムシは意外によくいる

キイロテントウはそれほど珍しい生き物ではありません。

沖縄や本州全域に加えて北海道でも生息しています。

これは日本中においてうどんこ病菌が存在していると表すことにもなります。

とても体が小さいことや、見慣れないためにテントウムシという認識がないままキイロテントウと気付いていないだけかもしれません。

 

他の多くの虫と同様主な活動時期も比較的暖かい4月から10月頃です。

うどんこ病に侵されて白くなった植物があれば近くにキイロテントウを探すこともできるかもしれません。

 

見た目は派手ですが危険もなく安心して観察してみてはいかがでしょうか。

ただ、ベタベタ触ると臭い液を出されるかもしれないので近くで眺めるくらいがちょうどいいかもしれません。

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