我が家のほったらかしの庭に生えているサカキのような木の枝に、小さく黒っぽくて丸いつぶつぶがびっしりとたくさんついているのに気づき、気持ちわるーと思ったことがあります。

動かないし何だろうと思い、園芸関係のWEBサイトで調べたら、カイガラムシであるということがわかりました。

 

また、ミモザを育てたことがあるのですが、その枝に、白いワタかコナのようなかたまりがたくさんついていたことがあります。

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これもカイガラムシの一種で、ワタフキカイガラムシというのだそうです。

カイガラムシとはどんなムシか、植物にとってどんな害があるのかをワタフキカイガラムシを中心に調べます。

カイガラムシは昆虫

樹木の枝にびっしり張り付いてほとんど動かないのですが、れっきとした昆虫です。

 

熱帯や亜熱帯地域が原産地ですが、地球上で植物のあるほとんどのところに生息し、その地域特有の種があります。

名前のついているものだけで400種あるといわれ、そのほかにも多種多様な種が存在しています。

カイガラムシの特徴

カイガラムシは、系のように細い口を植物の幹や枝に差し込んで養分を吸汁しています。

移動せずその場で養分を継続摂取しているので足が退化しているものがほとんどです。

 

このように植物にひっついて生活しているのはメスの成虫で、オスは蛹になって変態し、一対の羽をもつ成虫になります。

オスの口は退化しており栄養がとれず、寿命は数時間から数日といわれています。交尾を終えると死んでしまうのです。カイガラムシのあいだではオスの存在感はうすく、メスだけで単為生殖するものもあります。

 

前述したように、カイガラムシは形や大きさなどがさまざまで、背中に貝殻に見える殻を背負っているものがいます。

それがカイガラムシと呼ばれるようになった理由です。殻は余分な養分や排泄物がロウ質の分泌物となって体表から分泌され固まったものです。

殻をもっていない種でも分泌物が排出されるので、体表や周囲がべとべとしているのが特徴です。

カイガラムシの分類

カイガラムシは、殻をもち成虫になったときに脚が退化して葉や枝に固着する種類、と綿状のものに覆われていて成虫になっても歩き回る種類に大別されます。

殻をもち、足が退化

マルカイガラムシ類:丸い偏平な殻をもつ

カキカイガラムシ類:牡蛎の形をした殻をもつ

ロウムシ類:お椀のように丸く盛り上がった殻をもつ

◆綿状、動ける

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ワタフキカイガラムシ類:綿状の分泌物に覆われている

ハカマカイガラムシ類:白い石膏のようなロウ物質で覆われている

コナカイガラムシ類:体表が白い粉に覆われている

ワタフキカイガラムシとは?

カイガラムシのなかでも、白い綿のように見え、ほとんど動かず虫とは思えない面白い形をしているワタフキカイガラムシについて見ていきます。

別名「イセリアカイガラムシ」とも呼ばれます。

ワタフキカイガラムシの生態

メスの成虫は体長4~6mmで、成熟すると体の下側に綿状の卵嚢(らんのう)をつくります。

卵嚢にはヒダがあり白い貝殻のように見え、さわってみるとフニャリと柔らかです。一方オスのほうには羽があり動くことができます。

 

メスの成長:卵→幼虫→成虫(羽なし)

オスの成長:卵→幼虫→蛹→成虫(羽あり)

年に3回発生、世代を繰り返します。越冬するのは幼虫とメス成虫のみです。

・5月~6月

・7月~8月

・10月~11月

ワタフキカイガラムシによる被害

ワタフキカイガラムシは柑橘類など多くの樹木に被害をもたらします。

幼虫とメス成虫が枝や葉裏の葉脈に沿って寄生し、樹の汁を吸うので枝が枯死します。

 

そのときに大量の甘露な分泌物や排出物をだすため、アリなどがむらがっていることがよくあります。

さらに、それを養分にするすす病菌(糸状菌)に冒されることが多く、葉や花や果実に菌による黒い斑点があらわれると光合成ができずに枯れてしまうことになります。

ワタフキカイガラムシの防除方法

カイガラムシは、ロウ状の物質でできた殻をもっていたり、体表を覆われたりしているために防除がむずかしい虫です。

ワタフキカイガラムシの被害を防除するには、まず、幼虫が発生する時期によく観察し、幼虫のうちに薬剤を散布して退治することです。

また、ワタフキカイガラムシが密集している枝を見つけたら、枝ごと切断するか、ブラシなどでこすって幼虫や成虫を落としてから薬剤を吹きかけるとよいでしょう。

 

また、おもしろい防除方法として、ワタフキカイガラムシの天敵、「ベダリアテントウムシ」に頼るという方法もあります。

ベダリアテントウムシはワタフキカイガラムシを捕食するので、4月~5月ごろには殺虫剤の散布は控えてベダリアテントウムシを育てるようにするとよいとのことです。

まとめ

庭木の枝につくワタフキカイガラムシ、ほとんど動かないのに虫なんですね。

筆者の庭のカイガラムシは、枝を短く切り落とし、草取りカマでこそげ落とすようにしたら、数が少なくなったような気がします。

カイガラムシの生態がわかったところで、もっと効果的は防除策をたてなければと思っているところです。

(ライター sensyu-k)

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