シマリスと言えば、頬袋に木の実をこれでもか!というくらい詰め込んでいる姿がかわいいですね。

ごく普通のシマリスの頬袋には、ドングリを2つずつくらい入る大きさになっているようです。

そんなシマリスの寿命はどれくらいなのでしょうか。

シマリスの種類など

リスにはたくさんの種類がいます。

多くは北米に生息していますが、日本を含む東アジア、ユーラシア大陸に生息する種はシベリアシマリスです。

日本でシマリス、というとこの種をさすことが殆どです。

リスの種類は生活の仕方で大きく分けると、樹上で生活するタイプと、ジネズミと呼ばれる、樹には登らないで地上などに生活するリスがいます。

シマリスは地上に生息しますが、樹にも上るリスです。

 

大きさは10cm~19cmくらい、尾は長く10cmほど、体重は70g~100g程度です。

体に付いている茶系のシマは、樹の上などで天敵に襲われないようにする為のものだそう。

 

シマリスは森の中では生態系の下部に位置します。

リスの天敵はヘビ、鳥類、肉食の哺乳動物などたくさんいます。

 

しかしなぜか、北米に生息するリスにはヘビの攻撃を巧みにかわしたり、天敵とされている動物に立ち向かっていく姿が確認されているようです。

 

シマリスは単独行動をし、縄張り意識も強い動物です。リスを飼育している場合、突如リスが攻撃的になってしまう、という事があるようですが、シマリスは人間から見ればかわいく非力な小動物であっても、本来野生が強めの性格をしていると思われます。

シマリスの生態

シマリスは昼行性で、樹の洞や地中に巣をつくります。

睡眠時間は長く、10時間以上眠る事もあるそうです。

 

頬袋に詰めた食料をせっせと巣穴に運び込み、安心して眠り込むようです。

毛の生え代わりは年に2回ありますが、見た目はそんなに変化がありません。

 

繁殖は年2回ほどとみられ、子どもの巣立ちが早いのも特徴です。

秋になると巣穴に落葉を持ち込み食料の貯蔵をしたりと、冬眠の準備をします。

 

シマリスの冬眠は、ずっと眠り続けるのではなく時折起きて食事をしたり排泄なども済ませるようです。

北海道に生息しているエゾシマリスはシベリアシマリスの亜種とされています。

しかし、北海道におけるエゾシマリスは開拓時代に畑を荒らしたり、あまり良い動物とはみなされなかったようです。

げっ歯類の歯

シマリスはげっ歯類の仲間です。

ネズミやカピバラやハムスターなどがいますが、歯が出ているのも彼らの特徴のひとつです。

 

げっ歯類たちの歯は、硬いものも齧る事ができるようになっています。

彼らの歯は生え変わらない代わりに、生涯伸び続けます。

 

あまりに歯が長くなると、餌を食べにくくなるというパラドックス状態に陥る為、よく硬いものを齧っています。

野生においては、上顎の歯と下顎の歯がうまく作用し歯は鋭く保たれるようです。

 

ペットとして育てられたリスやハムスターは、歯の管理がうまくできない場合がある為、人工的に歯を手入れしてあげる必要がある場合もあります。

げっ歯類の伸び続ける歯は、将来的に入れ歯を必要としない新しい歯の開発や産業用の刃に応用するだとか、ネズミの歯で研究中だそうです。

シマリスの寿命

野生下では約4、5年ほどだそうです。年老いたシマリスはあまり見かけませんね。

体が弱ってくると、生態系の上位の種に捕食されてしまうようです。

シマリスについて

シマリスは生態系の下位に属する小動物ですが、種類は実に多く世界中で200種を超えるともいわれます。

日本に現存する固有種は、エゾシマリスとエゾリスのみです。

 

北海道札幌市にある円山付近にはリスの森、という場所があり、時折リスの姿を見かける事があります。

すばしっこいのでじろじろ見る事は出来ませんでしたが、ほぼ野生であるため、体格は思いのほかしっかりしているように見えました。

 

また、大雪山系付近にはエゾリスがいます。

シマリスより大きく毛もふさふさでした。

動物園や動画で動物を見るのもいいですが、野生の個体を見るとよりその動物の本来の姿を垣間見る事ができ、なかなか面白いものです。

(ライター:おもち)