みなさん、突然ですが蜘蛛を家で見かけたことはありますか?
蜘蛛は目も足もたくさんあって不気味なので毛嫌いする方もおおいかと思います。
が、実はこの蜘蛛、その見た目に反して益虫なんです。
ここでは家の中にいる蜘蛛についてまとめました。
家の中にいる蜘蛛その1 アシダカグモ
アシダカグモは、アシダカグモ科に属する蜘蛛です。
人家に棲息する大型のクモとしてよく知られています。
徘徊性で、網を張らず、歩きまわって獲物を捕らえます。
体長はオスでは10~25ミリ、メスで20~30ミリほどで、足まで入れた長さはおよそ100ミリ~130ミリです。
ちなみに日本人男性の平均的な性器の長さは130ミリです。
日本に生息する徘徊性の蜘蛛としては、南西諸島固有のオオハシリグモと肩を並べ最大級の種です。
アシダカグモは、夜行性で薄暗い所を好みます。
昼間は隙間などに隠れていて、夜になると壁などに出てきます。
日中は雨戸袋や天井裏、家具の隙間などに隠れていることが多いようです。
家の中にいる蜘蛛その2 オオヒメグモ
ヒメグモ科の蜘蛛です。体長はオスは4~6ミリで、メスは6~8ミリです。
北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布します。
オオヒメグモのメスの腹部は球形をしており、まるくふくらんだお腹が特徴です。
おもに人家に生息しています。エレベーターなどを使って高層ビルにも侵入しますので、高層階だからといっても油断は禁物です。
オオヒメグモが作る巣は、立体的で不規則です。
そのような巣を作ることから不規則網、かご網などと呼ばれています。
オオヒメグモの巣には、卵嚢が数個ぶら下がっています。
1つの卵嚢の中には、およそ350個の卵が入っているそうです。
家の中にいる蜘蛛その3 イエオニグモ
イエオニグモは、コガネグモ科の蜘蛛です。
体長はオスは8~12ミリで、メスは4~5ミリになります。
イエオニグモの体には短毛が密生しています。野外にいるオニグモと良く似ていますが、ふたまわりほど小さくて複部の模様が異なります。
○家の中にいる蜘蛛その4 イエユウレイグモ
イエユウレイグモは、ユウレイグモ科の蜘蛛です。
体長はオスは7~8ミリで、メスは8~10ミリです。
本州、四国、九州に生息します。
イエユウレイグモは、脚が長いことが特徴です。しかも体も細長いです。
家の中にいる蜘蛛のうちでは、足までを入れた長さでアシダカグモに次ぐ大きさです。
天井や物の隙間に、不規則な縦長のクモの巣を作って、下向きにぶら下がっています。
近づくと全身を円状に激しく揺らして威嚇します。
イエユウレイグモは、家屋で1年中見ることができます。
家の中にいる蜘蛛その5 ヒラタグモ
ヒラタグモは、ヒラタグモ科の蜘蛛です。
体長はオスが6~7ミリ、メスが8~10ミリです。
オスとメスの違いは触肢です。触肢の先端部が膨れているのがオスで、腹部がメスよりも小さくなります。メスは腹部が大きく体もオスより大きいです。
本州、四国、九州、沖縄に生息します。
4~11月に活動し、巣の中で越冬します。
家の中にいる蜘蛛その6 アダンソンハエトリ
アダンソンハエトリは、ハエトリグモ科の蜘蛛です。
体長はオスは5~7ミリ、メスが6~9ミリです。
メスは全身が褐色から茶褐色で、腹部が大きくなっています。
オスは腹部が小さくて黒味が強いです。また触肢も白いです。
生息域は、本州以南から南西諸島ですが、近年は温暖化により勢力を北上させているようです。
主に家屋に生息していますが、家の周囲でも生活しているようです。
アダンソンハエトリは、昼行性かつ肉食性で、小さな昆虫を捕らえて食べます。
巣を作らない徘徊性の蜘蛛ですが、壁や天井から落ちないように絶えずクモの糸を出して移動しているとのことです。
家の中にいる蜘蛛のまとめ
以上、家の中にいる蜘蛛はいかがでしたか?
見た目はたしかに不気味ですけど、ゴキブリや蝿を食べてくれる益虫です。
大きな種はさすがにそのままにはできませんが、小さな蜘蛛をみつけたら退治するまえに、彼らが益虫であることを思い出してあげてください。
(ライター ジュン)