「ブルー初めての空へ」というアメリカ発の映画アニメをご存知ですか?

主人公のブルーは現在とっても希少である「アオコンゴウインコ」です。

 

青い羽と体がとっても美しくて綺麗なのですが、アオコンゴウインコは野生下では絶滅危機をむかえていると言われています。

ここでは「アオコンゴウインコ」について詳しくご紹介していきたいと思います。

アオコンゴウインコの形態

アオコンゴウインコは全長55cm程でそのうちの35cmは尾です。

体重は約350g、翼が約28cmです。

オスよりもメスのほうが体が大きいです。

 

子どもの頃の虹彩は茶色で、大人になると黄色になります。

アオコンゴウインコの顔は毛がなく、暗みがった灰色の皮膚です。

 

頭部と下面は淡い青色のような青灰色のような色です。

背面と翼、尾羽はとても綺麗な鮮やかな青色です。

口ばしは黒色です。

アオコンゴウインコの生態

アオコンゴウインコはオウム目インコ科に属する鳥です。

ブラジルの固有種で、半乾燥地帯のノウゼンカズラ科の広葉樹林に生息しています。

 

アオコンゴウインコは果実や種子が主食です。

実はインコの仲間は、餌である種や果実の皮に含まれている毒をやわらげるために、土を食べる事もあると言われています。

 

アオコンゴウインコも薬の代わりに土を食べることがあるのかもしれません。

青コンゴウインコは樹の穴に巣を作って、2~3個の卵を産みます。

 

メスが一ヶ月弱抱卵するのですが、その間のメスの食料はオスが運んできてくれるんです。

とっても優しい旦那様です。

そしてヒナは卵から産まれて2ヶ月で巣立ってしまいます。

アオコンゴウインコは絶滅している?

ブラジルの樹林に生息しているアオコンゴウインコは、とても美しく、珍しいインコとしてとても人気がありました。

動物園からアオコンゴウインコが盗まれるという事件もおこったほどです。

 

とても人気があったアオコンゴウインコは売買の為に捕獲されたり、土地を開拓するための森林破壊で生息数が年々減っていきました。

1988年に野生のアオコンゴウインコ5羽が保護されて、1990年に再発見されたのですが、1995年に野生のアオコンゴウインコは1羽となりました。

2000年にはその1羽のアオコンゴウインコの姿が確認されず、絶滅したとされていました。

 

ですが・・・!!

2016年にブラジルのバイーア州でアオコンゴウインコが1羽発見されたそうです!!

農家のナウート・セルジオ・デ・オリベイラさんが娘さんと共にビデオにバッチリ収めています。

アオコンゴウインコ復活プロジェクト

アオコンゴウインコはワシントン条約一類種の対象です。

絶滅の恐れがあるので、商業目的の国際取引は禁止されています。

 

1967年にブラジルではアオコンゴウインコは保護の対象にすると法律で決まりました。

アオコンゴウインコを飼育下で繁殖させるのです。

 

現在ではブラジルだけではなく、カタールの野生動物保護園やドイツのオウム保護協会などで約130羽飼育されています。

繁殖されたメスを野生に放してアオコンゴウインコの数を増やすことも考えられています。

アオコンゴウインコを復活させるために数々のプロジェクトが進められています。

アオコンゴウインコについてまとめ

アオコンゴウインコの現状を少しでも知っていただけたでしょうか。

地球温暖化や森林伐採などで、環境問題も日々重大な問題とされています。

 

私達の心がけ1つで、何か変わることがあるのではないかと思います。

いつかブラジルの空を自由に羽ばたくアオコンゴウインコ達を見てみたいものです。

アオコンゴウインコの野生復帰を心待ちにしています。

(ライター 雲呑)