「あらいぐまラスカル」のアニメは子供の頃夢中になってみたアニメのひとつ。
可愛らしいアライグマの姿が印象的だったアニメですが、実際のアライグマは??
アライグマって?
アライグマはアライグマ科アライグマ属に分類されるタヌキに似た動物です
もともとはアメリカやカナダ、中央アメリカを原産とし、日本には外来種として定着しています。
近年は同じく外来種としてヨーロッパや西インド諸島に定着しているようです。
前足を水中に突っ込んで獲物を探る姿がまるで水の中で手を洗っているように見えることからこの名前が付きました。
アライグマの形態と生態
アライグマは体長42~60㎝ほど、体重は4~10kg。飼育下での体重は20kgほどになります。
灰褐色の体毛をしていて、目の周りから頬にかけて黒い斑紋がついています。
尾に黒い横縞のラインが入っているのが特徴的です。
日本にもともと生息するニホンアナグマやタヌキと比べると足が白っぽく、耳に白い縁取りがあります。
水辺近くの森林に生息していますが、都市や湿地、海岸や農耕地などにも適応できるようになっていて、1920年代以降、アメリカでは都市部への拡大が深刻な問題になっているのだとか。
夜行性ですが、昼間に行動することもあり、雑食性で小動物や爬虫類、両生類、昆虫などを食します。
果実や農作物なども食すため、農業地域では食害が深刻な問題になっているのだそう。
甲殻類のザリガニを特に好む傾向にあるようです。
直径1~3㎞をなわばりとし、オスの排他的ななわばり内に複数のメスの縄張りが重なっています。
一夫多妻で1~3月が繁殖期になります。2か月ほどの妊娠期間を経て、メスは3~6頭の子供を出産します。
自分で巣を掘ることはせず、他の動物の巣穴や木の洞、農家の納屋などで過ごします。
泳ぎが得意で後ろ足で立ったり、木登りも上手です。
名前の由来にもなっている洗っているようなしぐさはアライグマの視覚が良くないため、水の中で獲物の様子を手で探っている様子がエサを洗っているように見えるだけのようです。
アライグマが日本に定着した理由
アライグマが日本に定着したもともとの始まりは愛知県のモンキーセンターから逃げ出したのが始まりと言われています。
手先が器用で、雑食で競合相手もいなかったアライグマは生息域を広げ、一気に定着することになりました。
天敵のいないアライグマの数はどんどんと増え、2008年には各地で駆除が行われたほどです。
アライグマの益害
アライグマの肉はとても美味だと言われています。丁寧にした処理された赤み肉はジビエ料理として貴重な食材です。
また、毛皮動物としての役割も担っていて、フワフワの毛皮は人気があります。
しかし、一方で問題は多く農業地帯でトウモロコシやメロン、イチゴやスイカを食べたり、タヌキやキツネなどの日本に元からいる動物たちを襲うこともあります。
アオサギがコロニーを放棄したり、フクロウやオオタカの巣を奪ったりするのもアライグマ。
また、様々な感染症を媒介するキャリア動物としての側面ももっており、中でもアライグマ回虫は人間に感染すれば死に至ることもあるほどの恐ろしい病気です。
現在、様々な地域で駆除の対象となっているようです。
ちなみに、檻などの罠をかける場合はエサはスナック菓子やマヨネーズ、揚げパンなど油っぽいものが使われるのだとか。
アライグマのまとめ
アライグマは外来種として生息している。もともとは愛知県のモンキーセンターから逃げ出したのが始まり。
農作物を食害したり、在来種に悪影響を与えている。
駆除の対象になっている地域もある。
以上、可愛らしいイメージの強いアライグマについてでした。
ラスカル・・・・本当は結構なワルだったのね。。
(ライター ナオ)