皆さんはヤモリの生態についてどれ程ご存知でしょうか?
夏になると窓や壁に張り付いている姿がちらほら見られますが、その姿を可愛いという人もいれば気持ち悪いと思われる方もいるでしょう。
ヤモリは家の守り神として知られていて、幸運を運んでくれる生き物とも言われています。
今回はそんなヤモリの生態や特徴、そして毒があるのかどうかについて紹介していきたいと思います。
ヤモリってどんな生き物なの?~生態と特徴について~
ヤモリの生態は、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲの一種です。
日本には約10種類のヤモリが生息していると言われていて、「ニホンヤモリ」「オンナダケヤモリ」「ミナミヤモリ」「ヤクヤモリ」「タワヤモリ」「ニシヤモリ」「タカラヤモリ」「オキナワヤモリ」「ホオグロヤモリ」「オガサワラヤモリ」などが挙げられています。
生息地は海外では中国東部・朝鮮半島に生息していて、国内では秋田県以南・本州・四国・九州・対馬などに広く分布しています。
ヤモリは、虫が集まりそうな街灯があるところなどを好んで集まる習性があります。
よくイモリと間違えられますが、基本的に田んぼや川が無い場所で見かけるものはヤモリです。
平均体長は約7㎝~14㎝程の大きさです。
体の特長としましては、扁平で壁の隙間などの狭い場所にも潜り込む事が出来ます。
状況によって周りの色に合わせて体色を自由に変える事が出来るのが大きな特徴です。
前肢や後肢の両方の指は薄い板状になっており、吸盤のように吸い付いて重力に逆らって移動できるようになっています。
そして、身の危険を感じると尻尾などを自切しますが、その部分はしばらくすると再生する仕組みになっています。
ヤモリは変温動物なので、外の温度によって体温が変わり寒くなると冬眠の準備に入ります。
食性は肉食性で、主に蛾などの昆虫類・ワラジムシ・クモなどを食べて生活しています。
飼育下においては、コオロギやミルワームなどが餌として利用されます。
ヤモリは基本的に自分の頭より小さいものを狙って捕食する傾向があります。
天敵となるものは、鳥類・ヘビ・ネコなどの哺乳類です。
ヤモリは5月から9月にかけて、1回~3回産卵します。
ヤモリのメスは産卵の前の数日間は拒食状態になり食事をほとんどしなくなります。
一度の産卵で1個~2個の卵を産み、粘着質に覆われた卵を木や壁面に産みつけていきます。
卵は約1ヵ月半から2ヵ月程度で孵化します。
ヤモリの平均寿命は10年とされています。
ヤモリは毒を持っているのか?~ヤモリの雑学~
結論から言いますと、ほとんどのヤモリは毒を持っていません。
ヤモリの種類の中で毒を持っているのは世界で2種類のみで、「メキシコドクトカゲ」と「アメリカドクトカゲ」だけです。
一部の方がヤモリは毒を持っていると勘違いしやすいですが、恐らくイモリと間違えているのだと思います。
イモリはヤモリと違って、赤い斑点などがありほとんどの種類が皮膚に毒を持っていると言われています。
ヤモリは噛みますが、噛まれても特に酷い痛みを感じる事がなく毒も持っていないので大丈夫です☆
ちなみにヤモリを「しちぶ」と呼ぶ地方があり、指先を噛まれると腕の七分目まで腐ってしまうという言い伝えがあるようです。
このような言い伝えから、ヤモリは毒を持つ生き物だと思う方も多いのかもしれませんね。
ヤモリについてのまとめ
今回はヤモリについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ヤモリは無害なのでペットとして飼っても安全ですよ!
ヤモリについて詳しく知りたい方は、実際に飼育してみるのも良いのではないでしょうか?
ライターMISAKI