皆さんはムクドリという鳥をご存知でしょうか?
一昔前はムクドリと言えば農作物に寄生する害虫を食べてくれるので益鳥として知られていました。
しかし、いつの間にか植物を食い荒らし、糞害や騒音などで嫌われ者になってしまったようです。
特に群れを作って行動するので、鳴き声が凄くうるさいんだとか…。
今回はそんなムクドリの生態や特徴、そして鳴き声がうるさい時の対策などについて紹介していきたいと思います。
ムクドリってどんな鳥なの?~生態と特徴について~
ムクドリの生態は、スズメ目ムクドリ科の鳥類の一種です。
生息地は、日本と中国北部・沿海州で繁殖し、冬は中国南部・台湾・西南日本に南下します。
日本では1年を通してムクドリを見る事が出来ますが、九州以南では個体数が少ないようです。
生活環境は、農地・公園・庭園・林・牧場・果樹園・ゴルフ場など様々な場所に姿を現します。
平均体長は約24㎝で、体重は86g程のスズメより一回り大きい小鳥です。
体の特長としましては、全体的に黒っぽい体をしていて、クチバシと足が黄色く、額・頬・腰・羽の裏側は白色なのが特徴です。
翼の幅が広く先は尖っており飛翔力に優れています。
食性は雑食性で、主に昆虫や果実を好んで食べるようです。
ムクドリは甘いものが大好きなので果樹農園ではムクドリに荒らされないように音で威嚇しているんだとか。
そして雨上がりなどに地面を突きにくるのは、ミミズなどの昆虫が地上に這いあがってきたところを狙って食べているようです。
ムクドリは群れを作って行動する習性があり、大体数百~数千羽の集団で行動します。
この大きな群れを作るのは外敵から身を守るためだと言われています。
確かに群れを作って飛ぶ姿はかなりの迫力があるので天敵を追い払う効果は抜群だと思います。
ちなみにムクドリの天敵は、タカ・ハヤブサ・ワシなどの猛禽類です。
ムクドリは幼鳥の頃が一番狙われやすく、ヘビ・イタチ・カラスなどが天敵とされています。
繁殖期は3月下旬から始まり7月頃まで行われます。
繁殖期に入ったムクドリは枯れ葉や落ち葉などを集めて巣作りを始めます。
一度産卵場所を決めると、次に産卵する時も同じ場所を使うんだそうです!
一回の産卵で4個~7個の卵を産み、12日程で孵化し、23日後には巣立ちします。
繁殖力が強く、個体によっては繁殖期間の間に二回産卵するものもいるみたいです。
ムクドリの平均寿命は約7年とされています。
ムクドリの鳴き声対策~ムクドリの雑学~
鳥のさえずりは人間に癒しを与えてくれる効果がありますが、ムクドリの鳴き声は癒しどころか耳障りな騒音でしかありません…。
数百匹以上の群れが一斉に鳴き、夜になっても寝付くまで鳴き続けるので、人間にとったらストレスでしかないのです。
そんなムクドリの鳴き声から逃れるためには、ムクドリが寄り付かない環境を作るしかありません。
まず初めに、電線に止まっている場合は個人ではどうしようもないので、その地域の電力会社に相談してみて下さい。
鳥が止まれないようにするなど、何かしらの対策はしてくれるでしょう。
その次に、庭や近所の公園の木に止まっている場合は、木を蹴ったりして振動を与えて追い払う方法や木に鳥が嫌う臭いを発するものをくくりつけるなどしてみてください。
それでも戻ってくる場合は、害鳥対策のグッズが沢山売られているので試してみるのもいいでしょう。
ムクドリは何かしらの対策をしないと毎年群れを作って帰ってきてしまうので、早急に対処しておくことが大事です。
ムクドリについてのまとめ
今回はムクドリについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
毎年ムクドリの鳴き声に悩まされている方は早めに対策をして追い払ってしまいましょう☆
ライターMISAKI