山登りに行ったり、田舎の山道を歩いていたりすると「サワガニ」に出会いませんか?
小さい体で、たくさん動き回って移動しています。
そんなサワガニは冬眠するのでしょうか?
サワガニの生態と、サワガニの冬眠について詳しく調べていきたいと思います。
サワガニとは?
「サワガニ(沢蟹)」とは、エビ目カニ下目サワガニ科の蟹です。
サワガニは日本の固有種になります。
青森県~中ノ島にまで分布していますが、種子島や屋久島、五島列島などにも生息しています。
サワガニは水の綺麗な山の谷川に棲んでいます。
特に綺麗な水質のところに多く生息しています。
サワガニの形態
サワガニの大きさは甲幅が20~30ミリで、足を含めた幅は50~70ミリです。
基本的に体の色は黒褐色で、脚が赤い色の個体が多いですが、住んでいる地域で体の色が違う場合もあります。
紫色や青白色、茶色などのサワガニがいます。
鹿児島には14ミリまでは茶色で、14ミリを超えると青色や赤色になるサワガニがいます。
赤ちゃんサワガニの体の色は、淡い黄褐色です。
サワガニの甲羅は毛や棘がありません。
滑らかでツルツルです。
オスは右のハサミが左よりも大きいです。
メスは左右のハサミの大きさが変わりません。
オスのお腹は三角形で、先が尖っています。
メスのお腹は丸い形です。
サワガニの生態
サワガニは夜行性です。
昼間は石の下などで潜んでいるので、岩場の影などを探すと見つかります。
夜になると餌などを求めて活動します。
雨の日は日中でも行動します。
雨の日は川から離れて、森林や道などにいたりもします。
サワガニは雨の日にうろうろ出歩くんですよ。
サワガニは何でも食べます。
雑食性なので、ミミズやカタツムリ、藻類などを食べます。
サワガニの寿命は大体10年ぐらいです。
サワガニは春~初夏に交尾を行います。
その後、メスは2ミリぐらいの卵を数十個産卵します。
卵はお腹に抱えて守ります。
サワガニの赤ちゃんは孵化するときには蟹の姿をしています。
サワガニの飼育
サワガニは飼育することができます!
サワガニの飼育はとても簡単です。
サワガニの飼育に必要なものは、蓋がある水槽、塩素を抜いた水、土、大きめの石や割れた植木鉢など隠れ家になるものです。
餌はなんでも食べるので、お米やお肉、茹で野菜、粒の大きい魚の餌でも良いです。
2~3日に1回与えれるだけでOKです。
サワガニは冬眠するの?
サワガニは冬になったら冬眠します!
サワガニの活動時期は春~秋です。
冬が近づいてきて寒くなってくると、サワガニは川の近くの岩陰で冬眠します。
サワガニを飼育している方は、冬になる前に土を入れてあげましょう。
土の中に潜って冬眠します。
大きめの石などを入れると、その下で冬眠しますよ。
飼育ケースが凍らないように注意して、サワガニが冬眠している間はそっとしておきましょう。
サワガニには寄生虫がいる?
サワガニは食用として食べることができます。
スーパーなどでも売られているんですよ。
素揚げや天ぷらなどで美味しくいただけます。
ですが、サワガニには寄生虫がいます。
サワガニにいる寄生虫は「ウェステルマン肺吸虫」と「宮崎肺吸虫」です。
サワガニを生で食べるのは絶対にやめましょう。
サワガニを食べる時は、必ず火を通しましょうね。
サワガニは冬眠するのかどうかについて まとめ
サワガニの生態やサワガニの冬眠について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
サワガニは冬眠します!
冬になると土の中や、岩の陰で冬眠します。
サワガニを飼育している方は、秋になって寒くなってきたら冬眠の準備を始めましょう。
(ライター 雲呑)