日本でも最近は高級飲食店などで普通に食べられるようになっているエスカルゴ。

実はかなりの栄養を含んだ食べ物のようです。

今回はそんなエスカルゴについて詳しくまとめてみました。

エスカルゴの特徴

エスカルゴはフランス語ではカタツムリを意味する言葉です。

日本ではカタツムリそのものというよりも、料理を意味する言葉として使われることが多い様です。

一般的に食用として使われるカタツムリはリンゴマイマイ、プティ・グリ、グロ・グリの3種類です。

リンゴマイマイなどは繁殖力の低さから利用が減少して絶滅危惧種となる状況にあり、代用品としてアフリカマイマイが用いられることもあります。

 

食用カタツムリとして流通しているものはほとんどが穀物などの資料を与えて養殖したものですが、ブドウ畑などに生息する食用に適した野生のカタツムリが利用されることもあります。

 

野生のカタツムリを食用として利用する場合は数日間絶息させるか、清浄なエサを与えて消化管に残っている未消化物など排泄させる処理が必要となります。

リンゴマイマイの卵はホワイトキャビアとして食用にされることもあります。

エスカルゴの栄養

エスカルゴは非常に高たんぱくで低脂肪、カルシウムや鉄分が豊富で一種のスーパーフードともいえる食材です。

ダイエットにも良いし、子供や妊婦さんなどが食べるにも最高の栄養食です。

 

ただし、料理になるとどうしてもバターなどをたっぷりと使うことになり、料理としてみるとかなりの高カロリーになってしまうのは残念なところでしょうか。

エスカルゴ自体のカロリーは1個当たり10㎉ほど。

 

ミネラルでは銅が最も多く、次いでカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛になります。

コレステロールは牛のレバーと同じ位あり、結構な量です。

 

エスカルゴに含まれるベタインというアミノ酸の一種であるうまみ成分が肝機能を高める作用やコレステロールを減少させる働きがあります。

亜鉛は味覚の働きを改善する作用があると言われ、タウリンは交感神経に作用し、血圧を正常化させる働きがあります

マグネシウムは体内の血中カルシウム濃度を一定に保つ働きがあり、これは筋肉を正常に収縮させることに繋がり、心機能が正常に働くことを意味します。

 

また、鉄分は眼精疲労を回復させ、貧血の改善に有用です。ちなみに鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると鉄分の吸収率が高まり、効果が上がるので、エスカルゴ料理にはレモンをたらすなどしてビタミンを摂るようにすると更に効果が上がります。

 

その他、カルシウムは骨を丈夫にし、糖尿病や動脈硬化の予防にも良いとされるなど、エスカルゴはかなり体に良い、栄養価の高い食べ物としてヨーロッパなどでは扱われているようです。

エスカルゴの種類

リンゴマイマイはブルゴーニュ地方のエスカルゴで本物のエスカルゴと言っても過言ではありません。養殖が難しいので市販されているものは東ヨーロッパで採られたものが多く、大きさは40~55㎜です。

山地はフランス全土とヨーロッパ中部。

プティ・グリは小さなグリで、腸の部分を含めて丸ごと食べることが出来るのが特徴で、養殖もおこなわれています。

 

大きさは28~35㎜で、地中海沿岸やフランス西部が産地です。

グロ・グリは大きなグリで、こちらも養殖が可能です。北アフリカが産地で大きさは40~45㎜です。

 

この他に、ちょっと味は落ちますがトルコ産のエスカルゴも販売されているようで、そのエスカルゴには殻に明瞭な縞の模様が入っています。大きさは30~40㎜です。

ちなみにインドネシア産のカタツムリも食用にされることがありますが、これはアフリカマイマイという種類で、味的にはかなり落ちるのだとか・・・・。

(ライター ナオ)