大きな口で迫力のある「カバ」
「カバ」とは、偶蹄目カバ科カバ属の偶蹄類です。
アフリカ大陸などに生息していて、日本では動物園で見られます。
動物園では水の中でのんびりと過ごす様子が見られますね。
そんなカバは肉食なのでしょうか?
カバの生態と食性について詳しく調べていきたいと思います。
カバの形態
ゾウの次に重たいとされているカバの大きさは、体長3.5~4メートルぐらいで、体重がオスは1600~3200キロ、メスは1400キロぐらいです。
カバは分厚い脂肪で覆われていますが、表皮はとても薄いです。
そのため皮膚は乾燥すると裂けてしまいます。
人間の3~5倍の水分消失量です。
顔は目、鼻、耳が一直線に並んでいるので、水中から顔を出して、呼吸しながら周囲を見ることができます。
鼻を自由に開閉することができるので、水中で鼻に水が入ってこないようにできます。
顎の筋肉がとても強く、口を150度まで開くことができます。
大きな口には大きな歯が生えていて、この歯が武器になります。
この歯は40~50センチの長さがあります。
カバの生態
水よりも体重が重たいので、水底を歩くことができます。
肺を大きく膨らませて水に浮かぶこともできます。
1~5分ぐらいなら潜ることもできます。
カバは昼間は水中で生活して、夜になると陸に上がり餌を食べます。
陸では時速30キロで走ることができます。
水中では時速60キロで走ることができるそうですよ。
カバは群れで生活します。
オスは単独生活をしますが、メスは子どもと10~20頭の群れを作ります。
カバの寿命は40~50年ぐらいです。
カバは肉食?
カバは肉食ではなく「草食」です!
草や木の葉、植物の根っこなどを1日に40キロぐらい食べます。
ですが、カバは死んだ動物の肉を食べることがあります。
インパラやシマウマなどを食べているところを目撃されています。
カバは肉を食べることもありますが、基本的に草食です。
カバの性格
カバの性格はとても凶暴で獰猛です。
出産直後のメスは特に気が荒くなります。
そして、縄張り意識がとても高いです。
自分の縄張りに入ったものは何でも攻撃します。
ライオンでもゾウでも人間でもお構いなしです。
口を大きく開けたり、糞を撒き散らしたり、声をあげたり、鼻から水を出したり、後足で蹴ったりして威嚇します。
カバのオス同士の争いでは殺し合いになって、相手の子を殺す子殺しをすることもあります。
カバは皮膚が厚いので、他の動物に爪や牙で攻撃されてもあまり痛くありません。
ちなみにカバの天敵は集団のライオンなのだそうです。
単体のライオンは天敵ではありません。
メスのカバが、単体のオスライオンを殺した記録があります。
マサイ族が最も恐れている動物は、ライオンではなくカバなのだそうですよ。
カバの原産地であるアフリカでは年間で2900人近くの人が、カバに襲われて死亡しています。
カバの噛む力
カバは噛む力がとても強く、ライオンやワニをかみ殺すこともあります。
カバの噛む力は、全動物の中で第2位です。
カバの噛む力は1000キロですが、それにカバの体重2000~3000キロでのしかかります。
こののしかかりが危険なのです。
大きな口で敵をくわえて、投げ飛ばしたりもします。
カバは肉食なのかどうかについてのまとめ
カバの生態や食性について詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?
カバは基本的に草食です。
草や葉っぱなどを食べます。
ですが、死んだ動物の肉を食べることもあります。
カバは肉を食べることもありますが、肉には依存していません。
どちらかというと草食です。
(ライター 雲呑)