最近ちょっと流行っているというクラゲの飼育。
難しい点は沢山あるようですが、それを乗り越えてでも飼育したくなる魅力がクラゲにはあるようです。
クラゲの生態と飼育についてまとめてみました。
ミズクラゲの特徴と生態
ミズクラゲは鉢虫鋼・旗口クラゲ目・ミズクラゲ科に属するクラゲの一種です。
世界中の北緯70度から南緯40度くらいまでの海に分布し、塩分濃度が32%で水温9~19℃の沿海に多く分布しています。
日本沿岸でも大発生がしばしば見られ、漁網を破損させたり、発電所の取水口に詰まって発電を停止させるなどの事故を起こすこともあります。
傘に透けて見える胃腔、生殖腺が4つあることからヨツメクラゲとも呼ばれています。
成体で傘の直径は15~30㎝、それ以上のものも稀に見られます。
傘には縁辺部に中空の細く短い触手が一列に無数に並んでいて、傘の下側の中央に十字型に口が開き、その4隅が伸びて葉脈の位置で二つ折りにしたヤナギの葉のような形の4本の口腕になります。
刺胞を持ちますが刺されてもほとんど痛みを感じることはありません。
しかし、遊泳中に皮膚の角質の薄い顔面などに触れた時には多少の痛みを感じることもあります。
最近の研究では、猛毒を持っているハブクラゲの1/4程度の毒を持っていることがわかりました。
水族館での飼育
ミズクラゲは遊泳力が低く、普通の水槽ではろ過機の吸い上げ口に吸いこまれてしまったり、水を滞留させないと沈んでしまうなどの難点があり、展示飼育はなかなか難しいとされてきました。
世界で初めて飼育方法を確立したのは日本の江ノ島水族館でした。
家庭でのミズクラゲの飼育
水族館でも一苦労したミズクラゲの飼育、一般の家庭で飼育することはやはり少し難しいようです。自然界でもクラゲの寿命は1年です。
飼育下でも長生きして1年、通常はそれよりも短く寿命を終えるので、長期間ではなく、短期間の観賞用として飼育しましょう。
飼育下でのエサはブラインシュリンプ等がベストです。
水流は人工的に水流ポンプなどを利用して起こしてあげる必要があります。
水流ポンプを使う時はポンプに巻き込まれないように、吸い込み口はスポンジなどで覆ってあげるようにします。
水温、水質にも注意が必要です。
水槽用クーラーやヒータを設置して水温を23℃位に常に設定しておくことが重要です。
PHの変化にも敏感なので、水質の変化にも常に気を配る必要があります。
メタハラなどの準備も必要で、これがあると長生きします。
色々なライトを組み合わせてライトアップするとクラゲが発色しているかのようで自宅の水槽でもクラゲが綺麗に見えます。
簡単クラゲ飼育セット
近年のクラゲブーム!?で様々な飼育キットが販売されています。
クラゲの飼育が楽しくなるような円形の水槽なども人気のようです。
カミハタから販売されているくるくるクラゲ水槽は、エアポンプは別売りですが、特殊フレームをセットした水槽内に気泡を送り込むことによってクラゲがふわふわと漂う水流を作ることができます。
水流の強さは付属のバルブで調節出来、クラゲの餌となるブラインシュリンプの孵化に便利なカップがついていて、水槽の背部にかけて使うことができます。
値段も手ごろで子供たちのクラゲ観察にもってこいのキッドです。
他にもサロンや飲食店などで簡単に飼育できるようなオシャレなアクアリウムは
キュービックから発売されています。
こちらはかなり高額ですが、面倒な手入れがあまり必要ないので、商売で忙しいけどインテリアとして飾っておきたい人などにおすすめです。
他にも海水に混ぜてよりクラゲの生息しやすい水質に変換してくれるグッズなど便利なものも販売されています。
(ライター ナオ)