メダカの水槽内に突如現れる厄介な生物「スネール」。

見た目はタニシにそっくりですが、彼らにもタニシのように水槽を綺麗に掃除してくれる働きがあるのでしょうか?

もしそうなら放っておいても大丈夫かなと思いますが、もし万が一メダカに害があるなら駆除しなければなりません!

今回はそんなスネールの生態や、メダカへの影響についてまとめていきたいと思います。

スネールってどんな生き物?

スネールとは広義の意味では「カタツムリ」や「巻貝」全般を指す言葉で、それにはタニシなども含まれるわけですが…。

しかし日本では主に「水槽内に意図せず混入した巻貝」という意味で使われる場合がほとんど。

 

ここでも、後者の方の「スネール」についてまとめていきたいと思います。

現在主にスネールと呼ばれているのは、「サカマキガイ」と「モノアラガイ」の2種が大部分を占めています。

 

これらの巻貝は自然界でも広い範囲に分布していますが、なぜ入れた覚えもないのに水槽内に発生してしまうことがあるのでしょうか?

その発生源は、水槽内にある水草や生体。

水草や生体を購入した時に、それらに卵や稚貝がくっついて水槽内に混入してしまうのです。

 

卵は透明のゼリー状ですし、生まれたばかりのスネールの稚貝はとても小さく見落としがち。

成長してもそれほどの大きさにはならないので、気付いた時にはさらに卵を産み付けられていて大繁殖…なんてことがよく起こります。

 

どんなに卵などが付いていないか注意して確認しても、100%侵入を防ぐのは難しいんですよね…。

我が家のメダカ水槽は成体10匹、砂利、水草2本というシンプルなレイアウトにもかかわらず、スネールが発生したことがあります。

もちろん水草もよーくチェックしてから入れたのに…。

スネールのメダカへの害は?

意図せずして発生してしまうスネール。

問題なのは、メダカに対して害があるかないかですね。

 

もしも害があるのなら、早急に駆除をしなければなりません。

…が、結論から言えば、スネールがメダカに害を及ぼす可能性はほとんどゼロです。

むしろ、水槽内のコケを食べてくれるので、掃除役として微力ながら活躍する一面も。

 

しかし多くの人は、スネールを駆除したいと考えます。

それはなぜか?

 

その理由は、スネールの驚異的な繁殖力にあります。

スネールは雌雄同体な上に数日おきに卵を産むという恐るべき繁殖力で、あっという間に水槽内を埋め尽くすほど繁殖してしまうのです!

そうなるとメダカの観賞の邪魔になりますし、単純に水槽内の生態数が増えたことで水の汚れも加速。

 

ろ過が追い付かない状態になってしまうと、間接的にメダカにダメージを与えることにもなります。

スネールの種類によっては水草を食害するものもいるので、気を付けなければなりません。

結局のところ、スネールを駆除するかしないかというのは、飼育者次第ということですね。

 

一匹残らず駆除してしまいたい人、適度に駆除して数匹なら残っていてもいいかなという人、大繁殖してもそれはそれで生態系の一部だと考える人。

どんな目的でメダカを飼育しているのかによって、スネールを駆除するかしないか決めましょう。

スネールについてのまとめ

スネールは一度発生してしまうと、水槽内を全てリセットする覚悟で臨まなければ完全な駆除は難しいです。

発生させたくないという人は、水槽内に新しい水槽や生体を入れる際、卵や稚貝が付いていないかしっかりとチェックするようにしましょう。

 

それでも発生してしまうことはありますが…そうなったら見つけ次第にすぐ取り除き、卵が産み付けられていないか再度水草のチェックを行ってください。

餌のやりすぎで水質が富栄養化してしまうと繁殖に歯止めがかからなくなるので、水質にも注意です。

(ライター もんぷち)