ほとんどの人たちから嫌われている生物の「ゴキブリ」ですが、よく繁殖力が高いことを「ゴキブリ並み」と言いますよね。
「核戦争後でも生きている唯一の生物」なんてことも言われたりしています。ゴキブリというのはそれほど繁殖力が高い生き物で、古代から生きていたんだそうです。
ここでは、そんなゴキブリの歴史についてみていきましょう。「ゴキブリのことなんて知りたくない!」という人も多いかもしれませんが、嫌いなものでも知っておくと、ためになるのではないでしょうか?(たぶん)
ゴキブリは恐竜より前から生きていた!
しかし、ゴキブリっていうのはパソコンの画像でも見るのがイヤですよねえ。
試しに画像検索なんてしちゃった日にはもう大変です。ちなみに、自分にはそんな勇気はありません。
ゴキブリはいつから生息していたのでしょうか?
ゴキブリが現れたのは、なんと今から約3億4000万年前とされており、「生きた化石」という言われ方もあります。
ということで、あの恐竜や人間の祖先である霊長類が誕生する前からこの嫌な感じの生物は
生きていたんですね。とんでもない奴らです。
古生代石炭紀はゴキブリの化石が多いので、学者からは「ゴキブリ時代」という呼び名もあるらしいです。
この頃のゴキブリも、今のゴキブリも外見にそれほどの違いはないようです。
長い触角があり頑丈な体で、ゴキブリは昔からあの「ゴキブリ」だったということですね。いやな話です。
古生代石炭紀は、もちろん今とは環境も違うでしょう。
植物等の食べ物がたくさんあり、クモとかムカデ、沿岸の魚など以外にはほかの天敵たちもほとんどいないので、この時代はゴキブリ天国だったわけです。
大昔は地球にひとつであった地形はゆっくりと何千万年もかけて離れていき、7つの大陸が出来上がり、ゴキブリたちは各系統へと分かれていきました。
昔から続く人間とゴキブリとの関係
大昔の人間とゴキブリの関わりについてはどうだったのでしょうか。
人類はアフリカ・アジア・中東で村落を築いていきましたが、そこにはやはり、ゴキブリの姿がありました。
ゴキブリの進化といえば、人間の家に生活する「コスモポリタン種」ができたということでしょうか。
人間はゴキブリにとって都合のいい存在なのかもしれません。
人間たちが長距離を移動することで、ゴキブリも従来では行けなかった
場所にも住めるようになりました。
1920年代のイギリスのグラモーガンシャーの炭鉱に、かなりのワモンゴキブリが現れていましたが、これは地下660メートルという場所で栄えていたんだそうです。
現在のゴキブリといえば、人間と同じように世界のいたるところに存在しています。
熱帯を中心として、全世界に約4000種類が、日本では南日本を中心として50種類いるとされています。
現在、世界にはゴキブリが1兆4853億匹いるといわれていて、日本には236億匹生息していると推定されています。
世界中の人から嫌われています
ゴキブリは世界の人たちからも嫌われているようです。
ゴキブリ、「コックローチ」という言葉が英語になる前から、この昆虫は人間たちに嫌われていたようです。
現在でも大きくうなずけることですが、あの姿形・動き・匂いなど、ゴキブリを形作っているすべての要素が受け入れられなかったようで、ある地域などでは、夜になると現れることが多いこの生物に出会うと、重い病になったり死ぬことになるとも信じられていたとか。
やはりゴキブリが嫌われているのは古今東西、万国共通のようですね。
宇宙にも進出してしまったゴキブリ
ゴキブリは当然のごとく、大航海時代で人間達が未開の地を求めて船で移動していた時代も、
船にひっそりと乗り込んでいっしょに移動していました。
その船には当然水や食料がごっそりとあり、これをよく食べられて船乗り達は相当困っていたようです。
そして現在。
ゴキブリは飛行機にも乗り込み、人間の食べ物の残りかす等を食べたりして優雅に旅行しています。
さらに、なんとゴキブリは宇宙にも行ってしまったようです。2007年に国際宇宙ステーションでゴキブリの研究をしたということです。
そんなもの宇宙で研究しないでくれって感じです。
ゴキブリが地上の支配者になるんでしょうか
ゴキブリの歴史と進化についてでした。
「人類が滅亡したらゴキブリが地上を支配する」とも言われていますね。
ゴキブリの歴史を知るというのも、なんだかんだで楽しめたという部分もあるのではないでしょうか?やはり、怖いもの見たさってやつですね。
ライター名:nabex