「ミルクガニ」って知っていますか?
ミルクガニはどんな味がするのでしょうか・・・
やっぱりミルクの味でしょうか?
それともシチューのようにクリーミーなのでしょうか?
とても美味しそうな名前ですが、一体どんな蟹なのでしょうか?
ミルクガニの生態を詳しく調査していきたいと思います。
ミルクガニって?
ミルクガニは「エゾイバラガニ」のことです。
エゾイバラガニを茹でたり蒸したりして料理すると、ミルクのような乳製品の香りがします。
そのことから、エゾイバラガニは「ミルクガニ」と呼ばれるようになりました。
この呼び方は、静岡県の焼津市から広まりました。
現在エゾイバラガニは生息数が少なくなっていて、市場に出回ることが少なくなりました。
ミルクガニは希少なカニとされています。
ミルクガニの特徴
ミルクガニとは、「エゾイバラガニ(蝦夷棘蟹)」のことで、軟甲綱十脚目タラバガニ科に属している甲殻類です。
タラバガニの仲間になります。
カリフォルニア~アラスカの太平洋岸や、日本の太平洋岸などに生息しています。
日本では静岡県などで水揚げされています。
水深600~1600mで生活しているので、捕まえるには特別な機材が必要です。
ミルクガニの旬の時期は11~2月で、ミルクガニの漁期は5月中旬までとなっています。
ミルクガニの体の大きさは、甲長さが20cmぐらい、甲幅が8cmぐらいです。
1kgぐらいまでしか成長しません。
オスは尾の部分が左右対称です。
メスは右側の尾より、左側がかなり大きいです。
甲羅は洋梨のような形をしています。
甲羅には大きな棘や小さな棘があります。
脚やハサミにも棘があります。
ミルクガニの脚は5対10脚です。
最後尾の1対はお腹の下に隠れているので、8本脚に見えます。
ミルクガニの体の色は、オレンジ色がかった赤色が一般的です。
ですが、赤色が強かったり、ピンク色、色素が無くなったアルビノのミルクガニもいるそうですよ。
ミルクガニの味
ミルクガニは蟹のなかでとても甘い味がします。
そしてとっても濃厚です。
ミルクガニを口の中に入れると、ミルクのような乳製品のような香りが広がります。
他の蟹には味わえない香りと味です。
身もしっかり詰まっています。
牛乳が苦手な方は、なじめないかも・・・
カニ味噌はあまり美味しくないそうなので、食べないほうがよさそうです。
ミルクガニの美味しい食べ方
ミルクガニは茹でるより、焼きガニや蒸しガニとして食べるのがおすすめです。
焼きガニの時は、強火で素早く焼くと、甘みや旨みが更に増します。
他には、しゃぶしゃぶ、味噌汁、鍋などの料理がおすすめです。
しゃぶしゃぶは昆布だしが合いますし、汁物はミルクガニが汁に溶け込んでとても美味しいですよ。
ミルクガニのメスのなかに、内子を持っているものがいます。
その内子はとても貴重で、幻の味ともいわれています。
ミルクガニは水っぽいので、茹でて食べるのはおすすめしません。
殻に棘が多いので、食べるときには棘に気をつけましょうね。
ミルクガニについてのまとめ
ミルクガニの生態や美味しさ、味などについて詳しく調査してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ミルクガニは「エゾイバラガニ」のことです。
このエゾイバラガニを料理する際に、茹でたり蒸したりすると、ミルクのような乳製品の香りがします。
そのことから、エゾイバラガニが「ミルクガニ」と呼ばれるようになりました。
ミルクガニを取り扱っている料理屋さんもありますので、美味しく頂いてみてください。
ミルクガニについて調べていたら、私も一度ミルクの味を堪能できるミルクガニを食べてみたくなりました。
(ライター 雲呑)